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製品・IT
日米電子 トレーラ位置管理システム「TR―LPN」開発
2021年5月14日
日米電子(福岡市中央区)は、太陽光発電での充電に対応したバッテリー内蔵型のトレーラー位置管理システム「TRーLPN」を開発した。シャーシやコンテナ、カーゴなど、屋外で運用される電源を持たない非自走車両の位置管理を行うもので、不日照でも1か月間の稼働が可能だという。
ソーラーパネル一体型のオールインワンモデルとセパレートタイプを用意しており、マグネットで車体に取り付け、落下防止用のワイヤーで固定する。同社インフラソリューション事業本部の黒木進一氏は、「ユーザーの要望に合わせて架装メーカーと相談しながら設置スタイルを決めていく」と説明する。
同氏は、「1時間に1回の通信で1か月、通信の間隔を空ければ130日ほど、バッテリーが長持ちする」と説明。「従来は、位置が分かる程度だったため盗難対策で使われることが多かったが、当製品では『稼働の見える化』にご利用いただける」と胸を張る。
車両一覧画面では、シャーシの位置を地図上にアイコンで示し、さらに右側に一覧表も表示。「滞留状態アイコンは5段階表示で、3日以上滞留しているものは赤、移動中は青など、一目でわかりやすく、『港の近くで、滞留期間が長いものを手配したい』といったニーズに重宝するはず」。
地図を広域にすれば、エリアごとに台数を集計し、分かり易く数字で表示。また、指定した車両の移動履歴は1時間単位で地図上にマッピングでき、CSVデータとしても出力できる。
同システムは、温度センサーや振動センサーなど、様々な外部インターフェースと連携でき、輸送中の荷物の状態も管理できる。
通信キャリアの回線を利用しており、携帯電話が使えるエリアはカバー。「基地局の切り替えもスムーズで、運行中であっても温度など常時監視が求められる情報を欠落させない」。
黒木氏は、「配送システムとの連携などは、カスタマイズで対応する」とし、「DXを目指し、『シャーシの稼働の可視化や位置情報取得、そこにプラスアルファの機能を』求められる企業にお届けしたい」と語った。
◎関連リンク→ 日米電子株式会社
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