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製品・IT
オリックス自動車 中古車をオークションに出品代行
2010年1月6日
オリックス自動車(東京都港区)が中古車オークションを運送事業者にも開放しているのをご存じだろうか。下取りに出すよりも高値で売却できるという出品代行サービス「オートビット」について話を聞いた。
リースやレンタカー事業を展開する同社は約62万台の自動車を保有しており、年間で約5万台を自社運営する全国7か所(苫小牧、仙台、土浦、厚木、名古屋、神戸、福岡)のオークション会場で競争入札を経て売却している。
同社はネットオークション業者のアイオーク、オートサーバー、シグマネットワークスと提携しており、自社の正規会員800社と準会員を合わせた計5万4000社が参加できるインフラを構築。落札企業の半数が輸出業者で、取引される車両の約70%がトラックを含む商用車。輸出向きの低年式・過走行の車両も50%を占めるという。
成約率は驚くべきことに平均95%を維持。オートビット課の渡邉大介課長(写真左)は、「入札の透明性と出品車両の状態の良さが評価されているため」と説明。「当社が管理し、定期的にメンテナンスを施したリース車両などが初めて中古車として出品されることから、安心して入札頂いている」と付け加える。「輸出される会員が多く、国内では流通しにくい車両も高額売却が実現している」とも。
通常の中古車オークションは古物商許可を持ったバイヤーなどにしか門戸を開いていないが、同社では入札会の活性化を目的に低料金で開放。出品基本料金は小型7000円、大型1万5000円、成約料もそれぞれ同額となっている。つまり、売却できた場合にかかる総費用は小型で1万4000円、大型で3万円のみ。
しかも、運送事業者は会場に車両を持ち込むだけで、後はオリックス自動車が出品に必要な検査や写真撮影、抹消手配といった一切の手続きを代行。「オークション終了後に、落札金額を確認頂くだけ」という。「当社が代金の回収も行うため、出品者と落札者でやりとりしてもらう必要もない」とし、「原則、現車確認がルールのため、『ノークレーム』。皆さんが懸念されるトラブルの心配はない」。さらに、「有料だが、看板消去や会場までの陸送の手配も行っている」という。
オークション前に出す出品申込書に最低落札額を書く仕組みを採用しており、出品者にとっては安心と言える。鈴木学マネジャーは、「事前に年式や状態を聞き、過去の落札データをもとに参考価格をお伝えしている。5万4000社のプロが出した1番高い金額が、相場から大きく外れることはほぼない」という。
オークションで売却できれば中間業者へのマージンが不要となるため、その分、高値で売れることになる。もちろん、希望額に達しなかった場合は、同額の費用がかかるが再出品も可能。渡邉課長は、「ぜひ売却フローを見直してもらい、大切な資産を高値で売却していただきたい」と語っている。問い合わせは、電話03(6436)6137番。
◎関連リンク→ オリックス自動車株式会社 -
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