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    三菱ふそうトラック・バス 新型スーパーグレート発売

    2010年5月24日

     
     
     

     三菱ふそうトラック・バスはこのほど、ポスト新長期規制に適合した大型トラック『新型スーパーグレート』の発売を開始した。東京ビッグサイトで開かれた発表記者会見ではアルバート・キルヒマン社長(写真左)が、「最高の環境性、経済性、安全性を達成した」と胸を張った。


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     同新型車は、歴代の『スーパーグレート』の基本性能を維持しながら、新開発の大型エンジン『6R10』と排ガスクリーン技術『BlueTecテクノロジー』を採用。燃費と環境という、相反するニーズに高い次元で応えた。
     『6R10』は、日米欧のダイムラー・トラック部門全体で共同開発されたワールドエンジン。同社長は、「ダイムラーグループしか持ち得ない最高の技術を投入した画期的なエンジン」と説明。燃焼効率がさらに高められており、CO2排出量の大幅な削減に成功している。
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     同エンジンに新開発の排ガス後処理装置『BlueTecシステム』を組み合わせることでPM、NOxを大幅に低減し、環境規制をクリア。同社長が、「世界的に見ても最先端」と自負する同システムで用いられた『BlueTecテクノロジー』とは、DPFと尿素SCRを混合させた排ガスの後処理技術。耐久性に優れた『SiCセラミックフィルター』と酸化触媒を組み合わせた再生制御式DPFでPMを捕集し、燃焼除去。残ったNOxはSCR触媒マフラーと『BlueTec(尿素SCR)』で無害化する。
     燃料噴射系には新開発の増圧式コモンレールシステム『XーPulse(Xーパルス)』を採用。従来比30%増の燃料噴射の高圧化を実現した同システムは、正確に燃料噴射率をコントロール。刻々と変化するエンジン負荷・回転数に対し、最適な燃料を噴射し、排ガス低減と燃費向上を両立させる。
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     燃費性能が大幅に向上したことで、「87%の車両が平成27年度重量車燃費基準を達成した」。長尺カーゴ、高速用セミトラクターは全車が同基準に適合しており、自動車重量税と自動車取得税が75%軽減される「エコカー減税」の対象車に。国内販売担当の谷山義隆副社長(写真右)は「これまで減税対象車種が少なく、営業面では苦戦を強いられていたが、これからは反撃に打って出たい」と意欲を見せた。
     環境、経済性能とともに、安全性も追求。予防安全をサポートする安全技術を多くの車種に標準装備した。
     なかでも、ドライバーの運転注意力が低下した際に音とメーター表示で警報を発し、ドライバーに注意を促す同社独自の運転注意力モニター『MDASーlll』を長尺カーゴ系に標準装備。また、『衝突被害軽減ブレーキ(AMB)』は長尺カーゴと2軸セミトラクターに、『車両挙動安定装置(ESP)』は2軸セミトラクターに標準装備した。『ESP』は滑りやすい路面での安定化を図るとともに、横転事故やジャックナイフ現象などの抑制にも効果を発揮する。
     また、「運転に集中できる」と従来からドライバーに好評を得ていた2ペダルの機械式自動変速装置「12段INOMATーll」の採用を拡大し、カーゴ系、トラクター系にも展開。ドライバーの技量に左右されることなく、燃費を向上させ、ドライバーの疲労軽減にも貢献する。 
     価格は、25トン・リヤエアサス車『LKGーFU54VZ』が1695万2250円(東京地区販売価格)。同副社長は、「コストアップ要因は非常に多かったが、メーカー側で吸収し、現行車との価格差は75万円にとどめた」と説明。
     キルヒマン社長は、「環境性、経済性、安全性のすべての面において、日本の輸送の新しい時代を拓く車両」と自信を見せた。
    ◎関連リンク→ 三菱ふそうトラック・バス株式会社

     
     
     
     
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