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製品・IT
インフュージョン ピッキング作業改善ツール発売
2010年7月14日
倉庫管理システムを手掛けるインフュージョン(横浜市港北区)はこのほど、出荷指示書発行ソフトの新バージョンを開発。即時コスト削減型ピッキング作業改善ツール 「ピッキングリストOne V2」として提供を開始した。
「物流現場でのノウハウを積み重ね、新製品と言えるほど改良した」と角三十五社長は語る。
出荷指示書の発行に機能を絞った「ピッキングリストOne」は、受注データや出荷指示データをもとに、効率的な作業順に並べ替えられたリストを発行するシステム。「一筆書き」となるように最適な指示が出るため、無駄な歩行が減り生産性が向上。作業時間短縮や人件費削減に貢献する。
今回、同社では「年商10億ー20億円規模で、倉庫管理も手掛けている運送事業者」という限られたターゲットに向けて開発。
(1)保管方法が固定ロケーションまたはダブルトランザクション(2)ピッキング効率の取り組みを実施していないーーという2つの前提条件に当てはまる事業者であれば、同システムを導入することで、「すぐにコスト削減効果を実感いただける」という。
なお、倉庫専業者が対象外の理由は、「導線改善など、既に何らかの取り組みをしており、改善効果が小さい」からだという。
実際に同システムを活用し、(1)作業リストの準備廃止(2)導線の短縮(3)配置見直しを実践ーーした事業者では、「たった3か月で35万円のコスト削減を達成した」という。「パート・アルバイトを2人削減し、年間で計算すると500万円以上の効果が出ている」。
さらに、出荷頻度別のABC分析もオプションで可能となった。分析結果をエクセルに取り込めば、出荷頻度が一目で判断できるロケーション配置図として表示される。「出荷頻度を考慮し保管位置を変えることで、コスト削減がさらに進む」。
同システムは、パソコン1台とプリンターがあれば始められる。機能もシンプルなため、「倉庫現場でエクセルが使える方がいれば、問題なく導入できる」という。
利用料は月額1万5800円。オプションは4000円。初期費用は無料。最低利用期間は6か月。角社長は、「パート・アルバイトの人件費を圧縮できれば、利益拡大につながる。ぜひ、活用してほしい」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社インフュージョン -
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