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    SII「電子ペーパー表示システム」 物流向けに販売開始

    2010年7月16日

     
     
     

     セイコーインスツル(=SII、千葉市美浜区)が、物流分野向けに販売を開始した「電子ペーパー表示システム」が注目されている。スーパーや小売店の商品棚で導入が進んでいる電子棚札だが、物流センターでも業務の効率化とコスト削減に貢献すると期待されている。
     同社の製品は無線通信が可能なため配線が不要。一斉書き換えができ、高所の棚札の貼り替えも、管理PCを操作するだけで済む。



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     同システムは「メモリ性液晶」を利用した電子ペーパー端末、無線中継機、管理ソフトで構成。同端末は、画面を書き換えた後は表示に電力を使わない省エネタイプで、通電を遮断しても表示が保持される。リチウムコイン電池1個で5年間の使用が可能。なお、無線中継機は見通し半径20mをカバーし、1機で最大6万5000台の端末と通信できる。
    0716so.jpg 同社企画営業課の岡部顕宏課長(写真左)は、「液晶は文字が見やすく、視野角も広い」と説明。また、「品名・品番だけでなく、バーコードやQRコードの表示も可能で、ハンディでそのままスキャンできる」と付け加える。「双方向性の通信機能で、電子ペーパーの故障時や電池の寿命が近づいてきた場合は管理PCにエラーが表示される仕組み」。
     液晶画面のデザインは変更可能で、様々なレイアウトで使用できる。同課長は「『カンバン』としてなど、いろいろな使い方があるはず。気軽に相談してほしい」と語る。
     同社は、この電子ペーパー端末を活用した物流業向けシステムを積水樹脂キャップアイシステム(東京都港区)と共同開発。デジタルピッキングシステム「キャップアイシステム」と連携した。
     同ピッキングシステムは、制御コンピューターに管理された「アンサーキット(表示・応答装置)」を棚や架台に取り付け、ランプを点滅させて商品・場所の指示とピッキング数の表示を行うもの。
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     同社営業部の関健太郎課長(写真上)は、「アンサーキットに電子ペーパー表示システムを接続することで、在庫や棚卸し時の数量表示が可能となる」とし、「在庫数が発注点になると表示を反転させて作業者に知らせることもできる」と説明。「電子ペーパーを使えば、荷札貼り替えの労力が大幅に削減できる」と提案する。
    ◎関連リンク→ セイコーインスツル株式会社
    ◎関連リンク→ 積水樹脂キャップアイシステム株式会社

     
     
     
     
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