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製品・IT
受注に合わせた車両購入を提案 JACSS
2010年7月26日
「車両費を変動費に」。
トラックのオークション出品・購入代行を手掛けるJACSS(東京都千代田区)の尾崎博文社長はこう提案する。「新規受注が確定してから中古車両を購入し、契約が切れたら、その車両はすぐに売却する。そうすることで損益分岐点が大幅に下がり、利益が出やすくなる」。
同社長は、「車両を持っていないと新規荷主が取れないと考える経営者は多いが、受注状況にあわせて車両を購入すべき」と指摘。「新車ではなく中古車、さらにオークションを活用すれば、よりイニシャルコストは下がる」と付け加える。
多くの事業者が関心に持つであろう「そんな簡単に希望する車両が見つかるのか」との疑問には、「標準的な車両なら、いくらでもある」と即答。「全国のオークション会場には、6000ー1万台が出品されている。よほど特殊な車両でなければ、見つけることは難しくない」という。「1か月もあれば、希望する車両を整備した上で納車できる。購入時にメンテナンスをしっかりしていれば、中古車でも遜色ない」。
「ガラス張りで透明度の高い取引」を心がけているという同社は、料金を明確化。「当社は在庫を抱えない業態でリスクは少ない。その分、手数料は低く、売却益は顧客に還元しようということで10%に設定している」という。
「中古ディーラーが220万円で売っている車両の場合、業者間オークションで90万円で落札し、整備費用20万円、板金塗装10万円に当社への手数料9万円を払っても129万円で済む」。
この手数料10%は、売却する場合も同様。ディーラーとの古い付き合いで下取りに出す事業者は多いが、「オークションに出せば、高値で売れることが多い。見直されるべき」とする。
なお、売却の際の基本料金は、大型車の場合で出品料2万円、成約料2万5000円、事務手数料3万円。
尾崎社長は、「厳しい経営環境だが、車両の運用方法を変えることで楽になる部分もあるはず。ぜひ、当社のソリューションを活用してほしい」と語る。
◎関連リンク→ JACSS株式会社 -
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