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製品・IT
柴山通商 今井祐作氏 ユーザーの声が支え
2021年11月18日
【中部】柴山通商(山田幸也社長、岐阜県各務原市)で活躍する今井祐作氏は同社でシステム開発・販売を担当し、運行管理ソフト「トラウド」やETC管理ソフト「ETCリボーン」を手がけている。
前職から運送業界に携わりシステム開発に従事していた今井氏だったが、当時の会社都合で「向いていない」と自己判断していた営業職への転属を命じられ、異動。「もう一度システム開発をしたい」と考えていた2016年、営業で訪れた柴山通商で以前にも面識があった山田社長と再会し、これが転機となった。
「積極的な質問を受けて、とにかく好奇心旺盛な方だと感じた」。久しぶりに対面した山田社長の印象について今井氏はそう振り返り、「自社システムを構築したい」とするプランを抱いていた同社に入社したポジティブな経緯に言及。その後は山田社長があたためていたアイデアと「運送屋目線」「シンプルな操作性」に重きを置いたコンセプトを次々と形にして、「ETCリボーン」「トラウド」をリリースするに至った。
今井氏はトラウドに関して、「初期費用がかからず事業者ごとによるカスタマイズが可能で契約期間や違約金といった縛りがない。運送利用業の方にも扱いやすく配車の管理に有効で、クラウドデータ仕様なので、どこからでもアクセスが可能」と幅広いメリットを説明。運送事業者が導入する効果としては「数値の可視化で会社全体の見える化推進」「社内の情報共有」「作業の効率化」等をあげてトラウドを起点とした好循環の促進を指摘する。
現在はホームページや紹介などを通じて順調にシェア拡大をすすめており、「使用感を理由とした解約が一件もない」という現状は高い満足度を示す証。またユーザーから寄せられた「このツールがあったおかげで在宅勤務が可能となった」との声を引き合いに、コロナ社会における思わぬ活用へも触れる。
柴山通商入社後に感じた自身の変化をたずねられると、「『向いていない』と感じていた営業も、今では前向きに取り組む自分がいる。手がけたソフトを知ってもらえる喜びがあるし、何より利用者の反応を直接肌で感じることがやりがいへとつながっている」と笑顔を見せる今井氏。今後についてはソフトのさらなる改善と展開に意欲を見せており、「これまでの時間で得られた利用者の意見を生かして、『運送屋目線』というテーマをいっそう掘り下げていきたい」と力強く語っている。
◎関連リンク→ 有限会社柴山通商
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