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    伸 運行データ解析ソフト「エコセーフ」発売

    2010年12月7日

     
     
     

     エコ&安全ドライブのコンサル事業を展開する伸(=のぶ、東京都中央区)はこのほど、あきば商会製のデジタコ・ドラレコ一体型車載器「デジタコビジョン」に対応した解析ソフト「EcoーSafe(エコセーフ)」を発売した。「これまで蓄積してきたコンサルノウハウをぎっしり詰め込んだ」と語る森英昭社長に話を聞いた。
     森社長は、食品卸売商社でドライバーなどを経験後、物流コンサルとして独立し、運送事業者などにエコ&安全ドライブを指導している。これまで様々なデジタコ・ドラレコのデータ分析や指導に役立つ方法を考え、クライアントへ提案してきたという。


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     「長年、ソフトに触れていると、『こんな機能が欲しい』という思いが次々と出てくるが、メーカーに聞くと『カスタマイズで数百万円』と言われどうにもならなかった」が、「あきば商会さんからデジタコとドラレコが一体化した新製品が発売されることを知り、ぜひとも解析ソフトの開発に携わりたいと共同開発をお願いした」と経緯を語る。
     同社長は、「システム会社が作る解析ソフトは運送会社のニーズを反映させたものだが、ドライバー経験のある人間が作ったものではないはず」とし、「当社の解析ソフトは、現場での使い勝手や指導のしやすさにこだわり、ドライバーを納得させられる機能も豊富に盛り込んだ」という。
     なかでも「速度シミュレーション機能」は、法定速度や社速を守っていたらどうなっていたかをグラフで表示。「シミュレーション結果を見せることで、『間に合わないのでスピードを出した』という言い訳ができなくなる。地場配送ではいくら飛ばしたところで10分も変わらないことを理解してもらえる」という。
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     「ヒヤリハット報告書」が自動的に出力される機能も装備。「運行管理者は忙しく、後からチェックしようと思ってもデータを確認する時間が取れず、せっかくの指導チャンスが生かされていないケースが多い」ことから、日報と一緒に報告書が自動的に出力される機能も盛り込んだ。
     解析ソフトの画面は、分析したいデータだけが見えるようにレイアウトを自在に調整できる。LANでつながっているパソコンで同時に使用できるため、帰庫後のドライバーが営業所内に渋滞することもない。
     また、解析したデータは分かりやすいヒストグラムで表現。「なぜ点数が低いのか納得できないというドライバーは多いが、ヒストグラムを見るだけで自身の癖がわかる。理由が明確になれば、改善されやすい」。
     同社では、解析ソフトを売るだけでなく、管理者や配車担当者などの指導者向けのマニュアルも作成。さらに、半年間のコンサルティングも実施し、導入から活用までメールと訪問でサポートしていく。
     価格は、運用マニュアルと6か月間の導入・運用コンサルがセットで1営業所あたり80万円。
     森社長は、「事故を起こそうと思うドライバーはいない。癖か性格なのかを分析する必要がある。原因が分かれば、間違いなく事故は減る。精神論では事故は減らない」と断言。「確実に導入効果が出せると考えている。ぜひ、活用してほしい」。
    ◎関連リンク→ 株式会社伸

     
     
     
     
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