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    日本テクニカル・サービス PHS誘導システム

    2011年6月3日

     
     
     

     「荷待ち時間の質を上げる」。
     大井電気グループの日本テクニカル・サービスが開発した「PHSトラック誘導システム」が荷積み・荷下ろしの順番待ちで待機するドライバーに重宝されている。待機場に並ぶトラックを円滑に誘導できることから、大手飲料メーカーやネット通販会社、食品メーカーの物流センターで採用されている。
     同システムは構内PHSの電波を使用し、カード型の端末に文字情報を送れるというもの。端末の液晶部分には、漢字、かな、英数字を40文字表示でき、バックライトも搭載している。入場ゲートや受付で端末をドライバーに渡しておくことで、物流センターの事務所内から指示を出せる。


    0603tec2.jpg 電波が届くエリアはアンテナから半径50ー100m。車両待機場の周辺にアンテナを設置するケースが多いという。
     同社販売第一事業部の田中光晴事業部長(写真左)は、「自転車で100m走ってドライバーに声をかけている物流センターもあったが、当社のシステムを導入頂いたことで、現在は効率的な配車が実現している」と語る。
    0602tec.jpg 加藤幹男担当部長(同右)は、「構内放送より誘導がスムーズに行えるため、ドライバーの皆さんのイライラ解消にも繋がっている」とし、「順番を抜かした、抜かされたということでトラブルになるケースも減らせるはず」と付け加える。
     端末の価格は1台あたり約5万円。田中部長は、「WMSなどの倉庫管理システムと紐付けて使用することもでき、3PLのコンペなどでもセンター運営効率化のツールとして提案頂いている」と説明。「このシステムが差異化の要因となり、実際にコンペに勝てたという話もある」とも。
     加藤部長は、「端末にメッセージが届くことが分かっていれば、同じ待機時間でも落ち着いて待って頂けるはず。ぜひ、活用してほしい」と語る。
    ◎関連リンク→ 日本テクニカル・サービス株式会社

     
     
     
     
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