運輸・物流業向けのパッケージソフトとして知られる「車楽」シリーズ。１９９２年９月の販売開始からバージョンアップを重ねてきた同シリーズは５年前、その機能をクラウド環境で利用できる体制に進化。さらに、システムの内容を充実・強化させたパワーアップ版「車楽クラウド」の本格販売が２月から始まっている。

中四国のシステム業界では珍しいといわれる「ユーザーとの直接取引」を展開してきたオーユーシステム（南石拓哉社長、岡山市北区）が手掛けるサービス。「初期コストを抑えたい」「どのパソコンでも使いたい」「必要な期間だけ利用したい」といったユーザーの要求を満たすことが可能になる車楽クラウド。サーバーマシンなどのハードウェアを買うことなく運賃請求や売り掛けの管理、傭車支払い、報告資料の作成など運送に関わる業務を毎月定額で利用できるもの。

２月にリリースした最新版では「配車管理機能をパワーアップし、事務所からドライバーのスマートフォンに指示を出すオプションも追加。また、従来は対応できていなかったカスタマイズなども可能になっている」とＡＰ営業１部の軒原哲也部長。システムのバージョンアップや運用のシンプル化、配車から売り上げまでの一元管理をサポートするなど業務改善の強い味方となりそうだ。

また、かねて同社では全国展開を図るうえで〝リモート営業〟も強化。最新版の販売についても導入時、リモートによるオペレーション指導や保守サービスなど安心サポートを用意する。「働き方改革やテレワーク、非対面による業務など現在の社会情勢に最適なクラウドツールになっている」（同部長）と説明する。

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