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製品・IT
テクノトゥールズ 新発想の緩衝材「エクスパンドOS」発売
2011年10月4日
物流機器や電動工具の輸入販売を手掛けるテクノトゥールズ(東京都武蔵村山市)では、再生紙で作られた一辺が約3cm強の小さな三角形の緩衝材「エクスパンドOS」を取り扱っている。
「初めて見た時、『これはすごい』と衝撃が走った」と語る塩井雄二社長に話を聞いた。
幅36mmx奥行34mmx高さ32mmの同緩衝材は、三角形の3面がゆがむことで衝撃を吸収する。各面には穴が空いており、端はギザギザ。これがお互いにガッチリと噛み合い、それぞれの穴に食い込むことで固定され、梱包する荷物は箱の中で動かなくなる。塩井社長は、「箱に詰め込むだけなので、梱包のテクニックが要らない」とし、「複雑な形状や形・重さの違う商品を一つの箱に複数入れても、短時間でしっかりと梱包できる」と説明する。
同緩衝材は、米国・フォールデッドパック社が10年前に開発したもので、日本はもちろん世界各地で特許を取得。テクノトゥールズは日本でのオフィシャルインポーターとして活動している。欧州から同社に届いた荷物に偶然、同緩衝材が用いられていたことで、塩井社長が関心を示し、同社での取り扱いが決定したという。
同社長は、「価格競争に巻き込まれないよう、『他社が扱わない良いモノだけを売る』という方針で事業展開しているが、この緩衝材はそれにぴったり」と語る。
紙の厚さは0.46mm。強度を確保するため、原料となる再生紙には長いパルプ繊維を採用し、湿度に耐えられるようコーティングも施されている。「メーカーは製品ごとに梱包材の型枠を作る必要がなくなる」とし、「箱の大きさを抑えられるだけでなく、緩衝材そのものが軽いため、発送コストを削減できるという利点もある」と付け加える。
また、社名やロゴを印刷することも可能なため、「環境に配慮しているという宣伝効果も期待できる」。印刷には環境に優しいUVインクを使用しており、「長期的に使えるのはもちろん、廃棄する場合も処理が楽」という。
同社では、10月31日から始まる「ロジスティクスソリューションフェア2011」に出展し、同緩衝材をPRする。塩井社長は、「様々なコスト削減が可能になるため、総合的に比較するとコストはエアクッションと同じくらいになるはず」とし、「ぜひ会場で実物を見てほしい」と語る。
◎関連リンク→ テクノトゥールズ株式会社 -
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