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    「臭気リスクマネジメント」で荷台のニオイを予防・解決

    2012年2月14日

     
     
     

     中村電池(埼玉県熊谷市)が提供する「庫内環境最適化」は、荷台の「ニオイ」にまつわるトラブルを回避するためのサービスだ。同社ではこれを「臭気リスクマネジメント」と名付け、トラック運送業界へ積極的な展開を図る。
     もともとカーエアコン処理などを手がけていた同社だが、中村武由事業部長(写真左)によると、「15年ほど前から、『庫内のニオイを取りたい』という要望を多く受けるようになった」という。「洗浄や市販の溶剤を用いた中和などを試みるも、なかなか思うような結果が得られなかった」からだ。試行錯誤の結果、たどり着いたのが「予防」と「解決」の二つの軸によるサービスだ。


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     まず、臭気付着を予防するために行うのが、ニオイの元となる有害物質を無害な物質に分解する「空気触媒セルフィール」の施工。この触媒は、一度定着すると長期間に渡って消臭効果が持続。その効果と安全性が認められ、電車やバス、空港などでの導入実績も多いという。
     「触媒によって、ニオイを元から絶つことができる。空気さえあれば、24時間ノンストップで稼働するので、光の入らない庫内にも適した方法。新車導入時にぜひ施工してほしい」と訴える。価格は、4トン車の荷室(60平方m)で11万3400円。
     一方、すでに発生・付着してしまったニオイを取り除き、「解決」へと導くのが「ハイブリッド消臭システム『情熱』」だ。ニオイの発生原因と種類、荷室への付着度合いなどを細かく調査し、洗浄、殺菌などの方法を組み合わせて、ニオイのない状態へと持っていくという。
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     同サービスの事務局を務める日弘ヒーティング(東京都港区)環境事業部の米沢亨課長(同右)は、「市販の消臭スプレーなどではとても取りきれない複合臭を、専門スタッフが1台1台、手間暇かけて解決していく」と説明する。なお、サービス名の「情熱」は、「(消臭のために)開発チームや担当者が情熱を持って取り組む」ことに由来しているという。
     新車時に施工する「空気触媒セルフィール」と、車が稼働した後の「情熱」。この2本柱で成り立つのが「庫内環境最適化」のサービスだ。
     「ニオイには基準がない。ドライバーが気にならないレベルでも、集荷先や配送先で『臭い』と言われたらそれまで。大きな損失につながる」と中村部長は指摘する。
     米沢課長は「荷主に迷惑をかけないことはもちろん、臭気対策をしているというアピールにもつながる」とし、車体に貼るシールも用意しているとのこと。
    ◎関連リンク→ 株式会社中村電池

     
     
     
     
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