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    ウェルキャット 現場と顧客ニーズ重視しWMS開発

    2012年2月27日

     
     
     

     「WMSには余計な機能が多すぎるのではないか」–。
    この意見に賛同する現場責任者は少なくないはずだ。「出荷や検品作業に追われる作業者が複雑なボタン操作を求められる処理を行っている暇はないはず」、「ハンディの小さな画面で在庫一覧を表示する機能も実際に使われているか疑問で、必要であれば近くのPCに見に行ってもらった方が早い」。
    こういった物流現場からのシビアな目線で開発されたのがウェルキャットの物流トータルパッケージ「リアル物流システム」だ。


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     「現場」と「顧客」のニーズを重視して開発された倉庫管理システムで、入荷・出荷検品、在庫管理など、基本的なWMSとしての機能はもちろん完備。PCサイドではなく、ハンディ端末で入庫から出庫に至る一連のオペレーションを処理できるのが最大の特長で、ハンディターミナルの開発に強みを持つ同社ならではのシステムと言える。
     システム開発課の相良貴光課長(写真)は、「誤出荷防止や作業時間短縮といった現場改善で力を発揮するシステム」と説明。「日々、ハンディを使う現場からボトムアップしてできたシステムのため、第一線で必要ないと判断された機能はためらうことなく削ぎ落としている」という。
     そもそも、在庫状況を分析し倉庫全体の最適化を考える管理者層と「この荷物がいまどこにいくつあるかが知りたい」という現場では、必要とされる機能が大きく異なるのは当然といえる。
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     上位の基幹システムとの連携が容易なため、現場の部分だけ同社のWMSを活用している企業も多いという。「しっかりした基幹システムをお持ちのところでも現場改善のニーズは強く、特に物流品質を高められたいメーカー系の物流倉庫で継続して活用頂いている」とも。
     5年前の2006年のリリース以降、細かなバージョンアップを繰り返しており、ユーザビリティも向上。ハンディメーカーとして培ってきたノウハウを存分にシステムへ反映させている。
     なかでも、物流現場を悩ませる緊急出荷や予定外の入出庫などのイレギュラーな作業にもリアルタイムで対応が可能。「強制入庫」「強制出庫」機能が標準で搭載されており、予定外の作業を行った場合も状況や原因をすぐに把握することができる。また、イレギュラー作業を行った担当者を判別できる上、作業後の受入れ処理の準備もできる。
     入出荷件数と作業の進捗件数からセンター全体の状況を割り出して表示する機能は、適切な人員配置に役立てることができ、物流センター長を支援する。
     同社のハンディとWMSが現場改善を支援したことで、年間8000時間もの作業時間の削減に成功したユーザーもいるという。
    ◎関連リンク→ 株式会社ウェルキャット

     
     
     
     
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