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    技術の元旦 倉庫に太陽光パネル 省エネも

    2012年4月24日

     
     
     

     金属屋根に特化した製造・施工を手がける元旦ビューティ工業(神奈川県藤沢市)は、太陽光発電の関連事業も展開している。「技術の元旦」と評される同社の防水ノウハウについて総務課の室井洋二課長に話を聞いた。
     一般的に、太陽光発電のパネルは、「屋根に穴を開けて、金具を固定して取り付ける」もの。そのため、「雨漏りがないよう、止水の工夫が必要になってくる」という。
     屋根の種類や新築・改築の別によって工法も変わってくるが、屋根を知り尽くした同社ならではの多様な工法を持つ。「既存施設であれば、金具を取り付けた上に内樋(うちどい)を設け、穴を開けた面への水の浸入を防ぐ」とし、「新築では、屋根のキャップがパネルを固定するための金具としての機能を兼ねる工法もある」という。


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    太陽光パネル設置例

     また、太陽光発電にはメンテナンスが不可欠だが、同社の折板屋根「ビューティルーフL型シリーズ」であれば、建物の中から屋根に登れるスライド式点検口の設置が可能。点検の煩雑さを緩和するとともに、ハシゴなどで高所に上がる際の危険性を回避できる。また、外部からの侵入経路を減らせることで、保安・警備上でも利点がある。
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    スライド式点検口

     「省エネ」という観点では、折板屋根への「トップライト」の取り付けが有効だ。ポリカ板のいわゆる「明かり取り」を屋根に設置し、昼間のうちは、自然採光により施設内の電気量を抑えるというもの。同課長は、「環境に優しいのはもちろん、電気代の節約につながる」と説明。「ソーラーを付ければ、ダブルで省エネ対策ができる」とも。
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    トップライト

     太陽光パネルの設置について同課長は、「新築の施設であれば、まず問題ないと思うが、既存のものに取り付ける場合は注意が必要」と指摘。「屋根のプロからすると、エアコン室外機のような電気設備の設置レベルではなく、『建築の一部』と考えている」とし、「パネルメーカーと私たちがうまくコラボするのが一番の理想」と話す。
     さらに、「せっかく取り付けても、経年劣化によって雨漏りが生じたら元も子もない」と訴えた上で、「穴を開けるということは、すなわち雨が入り込んでくる可能性があるということ。それを分かった上で施工することが重要」と説明。「とりわけ、荷主の荷物を預かる物流施設の関係者の方には、そのリスクをしっかりと認識していただきたい」と警鐘を鳴らす。
     「全量買い取りが始まるなど、今後主力になっていくエネルギー政策であることに間違いはない。盛り上がりに水を差さないためにも、せっかく施工したのに、『雨漏りでトラブル』というのは回避したい」とし、そのためにも「取り付けにもこだわって頂き、自社の屋根に適した工法を選ぶことが重要」と同課長は強調する。
    ◎関連リンク→ 元旦ビューティ工業株式会社

     
     
     
     
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