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    カネカ 陰の影響を受けにくい太陽光パネル開発

    2012年6月19日

     
     
     

     カネカは、薄膜シリコンハイブリッド(多接合)型の太陽電池を生産している。縦長のセル構造が陰の影響を受けにくく、屋根勾配に合わせて高い密度で敷き詰められるのが特徴だ。ソーラーエネルギー事業部の吉田秀典産業チームリーダーに話を聞いた。
     同社では、「アモルファスシリコン」と「薄膜多結晶シリコン」のハイブリッド型を採用。吉田氏は、「光の波長が異なる2つのシリコン層を備えることで、吸収できる光のスペクトルが拡大し、発電効率が大幅にアップする」と説明する。
     同社のパネルは、「これまでの太陽電池では考えられなかった5度という低角度」での設置が可能。これにより、モジュールの設置間隔を狭くすることができ、「それだけ屋根に光が当たるのを防ぐことができる」。


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     また、「発電体の効果と、(パネルが屋根を覆う)日傘効果という、二重の省エネ効果が得られる」という。「特に物流施設は折板屋根が多く、素材がスチールのため夏場の温度上昇が激しい。この面に太陽電池を敷き詰めることで遮熱効果が期待できる」。
     また、季節による温度変化の影響を相対的に受けにくいのもメリットのひとつ。「一般的に、25度を境に、温度が上がれば上がるほど電圧は右肩下がりになる」というが、同社の薄膜シリコンハイブリッド型電池は、その傾きが緩やか。「従来製品が1度あたり0.5%落ちるところを、0.35%に抑えている」とし、「夏場対策にうってつけの太陽電池」と自信を示す。事実、沖縄や九州、特に屋内に熱がこもりやすいデータセンターへの導入が進んでいるという。
     これまでは家庭用の導入が多かったが、7月から再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度が施行されるに伴い、公共・産業用の太陽光発電設備についても普及が進むと期待を寄せる。
     工事期間は、「材料の調達が済んでから3ー4か月程度」。ただし、売電する場合は、「配線等の問い合せに対し、電力会社からの返答に時間を要することもあり、それまでは施工できない」ため、注意が必要だ。場所によっては電柱の設置や地下配線が必要となり、予想外の投資が求められるケースも出てくるという。
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     吉田氏は、「物流倉庫への設置も経験しており、いろいろご提案できる。気軽に問い合わせてほしい」と語る。
     問い合わせは、電話0120(173)325番。
    ◎関連リンク→ 公共産業用カネカ太陽光発電システム
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