-
製品・IT
スリーウッド タイヤ脱落防止ナットを開発
2022年6月2日
タイヤの脱落による痛ましい事故が後を絶たず、特に、大型車によるタイヤ脱落事故は近年、増加傾向にあるという。ナットが緩む、ボルトが折れるなど、脱落の原因はさまざまあるが、タイヤの販売・修理や空気圧警報器の開発などを手掛けるスリーウッド(森啓二代表、奈良県桜井市)はこのほど、大型トラック用のタイヤ脱落防止ナットを開発した。
森氏によると、ナットが緩みにくい方法を考えた結果、ダブルナットでの締め付けに行きついたという。ダブルナットの特徴は、下部ナットが凸型で上部ナットが凹型のため、上下のナットが噛み付くことによりネジが緩まない構造となっている。さらに、上下のナットの大きさが異なることで、よりしっかり締め付けることができるという。トラックメーカーによってハブボルトの長さが長短あるそうだが、同氏は各メーカーのトラックに対応できるナットに仕上げた。
タイヤ業界に長く携わってきた森氏は、知り合いの会社から「困っているので考えて欲しい」と相談を受けて開発に着手。「タイヤ脱落事故をなくすため、社会貢献の一環として、儲けは度外視して取り組んでいる」と話す森氏。「純正ISO規格ナットを切断して断面を解析するなど、研究を重ねて試作品が完成した。今後、製品耐久テストや実車テストなど様々な課題もある」と、共同開発を進めることができる企業を募っていく方針だ。興味のある方は、タイヤショップ「スリーウッド・タイヤの森」まで。
◎関連リンク→ スリーウッド
関連記事
-
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ