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    物流とショップの橋渡しに「はぴロジ倉庫プラス」

    2012年9月11日

     
     
     

     ECショップ向けの物流システムを手がけるブレインウェーブ(大阪市西区)と在庫管理システム「@WMS」で知られるアトムエンジニアリング(栃木県宇都宮市)が連携し、新たな倉庫管理システム「はぴロジ倉庫プラス」の提供を開始した。
     ブレインウェーブ取締役の水井史朗氏(写真右)は、「『はぴロジ』は、ネットショップのための物流アウトソーシングサービスで、ショップからの受注データを倉庫側が使い易いように移行し、入出荷や在庫管理、物流のアウトソーシングがスムーズに展開できるようサポートするもの」と説明。「従来、受託側の物流倉庫ではショップごとにシステムのカスタマイズが必要で、荷主サイドと倉庫サイドで使っている言語も異なり、意志疎通が難しかった」と振り返る。


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     この課題を解決したのが今回の新システム。「物流側にデータを渡すと、WMS内で運用が可能なデータに一括で変換される」とし、「ショップごとのカスタマイズも必要ない」という。「これまでは個別対応でシステム改変に数百万円かかり、数か月要するケースもあった」のが、同サービスを活用すれば、「最短1か月以内でスタートできる」と胸を張る。利用料は月額1万4800円からで、別途1出荷あたり15円。
     同社の竹野公仁氏(同中央)は、同システムの意義を「物流とショップの橋渡し」と説明。「ECを受託する上で物流側が最も苦労する点が、楽天、ヤフー、独自ショップと、ファイルのレイアウトや形式が異なること。それぞれにシステムや作業手順を合わせていては、人・モノ・金がかかり過ぎる」と指摘した上で、「データをアップロードするとWMS側の標準形式に変換する。これにより、自社の手順にデータを合わせ、作業を標準化できる」という。
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     在庫管理や検品など、基本的な性能を備えるほか、「チラシ、カタログ、ノベルティグッズといった同梱物の指示にも細かく対応できる」(水井氏)。たとえば、「『3000円以上の購入者にはこのギフト』など、ショップ特有の複雑な要求もシステムで制御できる。指示内容を納品書に残さないことも可能」だという。
     アトムエンジニアリングの片岡秀樹氏は、「ハンディターミナルも含めたワンストップでの提供ができるのも強み」と付け加える。「言わば、通販物流を手掛けたい倉庫事業者にとってのスターターキット。『何から手をつけたらいいのか分からない』という担当者をサポートしたい」と意気込む。
     なお、「荷主から『今の状況を見せてくれ』という要求が多いという現状を踏まえ、荷主サイドで情報を確認できるコントロールパネルを提供。「荷主サービスの強化はもちろん、問い合せに対する無用な受け答えをなくし、現場業務に専念できる」(片岡氏)。また、「はぴロジ」には売上などの数字を分析し、その結果をグラフで可視化する機能も搭載されている。
     出展する国際物流総合展では、同システムをアピールする予定。水井氏は、「ECのシステムを知り尽くしている会社が作った仕組み。通販を手掛けられたい倉庫業の方に、ぜひ活用いただきたい」と語る。
    ◎関連リンク→ 株式会社ブレインウェーブ
    ◎関連リンク→ 株式会社アトムエンジニアリング

     
     
     
     
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