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    MSトレーディング 「コムトラネット」新バージョン発売

    2012年10月2日

     
     
     

     「自分たちで求車・求荷システムを運用したい」という運送元請けや事業協組のニーズに対応し、エムエストレーディング(新保雅啓社長、札幌市西区)が開発したクラウドサービス「コムトラネット」(本紙既報)。7月から販売を開始したが、「本州を中心に大手荷主や元請け企業からの引き合いが増えている」(谷川佳士郎システム部長)という。
     9月末には、「より気軽に求車・求荷を手掛けることができる新しいバージョンをリリースする」(同)予定だ。


     コムトラネットは、安価な月額使用料で、「求車・求荷を始めたい」といったニーズや、「既に行っている荷物と車両のマッチング業務をシステム化し、情報の共有と配車の効率化を進めたい」といったニーズに応える。
     これまでは、「荷主と運送会社の間に配車決定権を持つ『管理者』が存在する」という設計のバージョンで、管理者が責任を持って荷物と車両をマッチングさせる代わりに、運賃の差益を収受する「管理者=元請け・利用運送」といった形だった。「管理者も汗をかくが、儲けることができる」システムの販売を行ってきた。
     9月末からは、「管理者を置かないバージョン」の販売を開始する予定だ。コムトラネットを使って新たに求車・求荷システムを運用してみたいが、「配車業務を行うことが負担になる」といった小規模協組や中小運送会社のグループなどからの要望に応えるため、現在、開発を進めている。元請けが不在で、よりオープンな形の、より一般的な求車・求荷システムの運用が可能になる。
     同社では、小規模協組が組合員のサービス強化や新規獲得のツールとすることや、実運送グループが仲間内で情報の共有化を図るケースなどを想定している。
     コムトラネットの月額使用料は、荷主は無料、管理者やシステムを主催する者は3万3000円、運送会社は数千円に設定している。月額3万円を追加すれば、運送・配車・請求・売り上げ管理の運送業向けトータルクラウドサービス「コムトラックシステム」とデータが連携できるようになる。
    ◎関連リンク→ エムエストレーディング株式会社

     
     
     
     
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