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宅配用軽トラ架装に特化 ゴリラエンジニアリング 「幌タイプ」108万円
2022年6月6日
宅配用軽トラに特化した架装専門メーカーとして今年2月に誕生したゴリラエンジニアリング(東京都青梅市)。運送業やEC物流での豊富な経験を持つ同社の岩渕賢人社長は、「宅配経験者が集まり、ドライバー目線で開発・架装している。高品質ながら低価格で車両を提供することで、個人ドライバーの開業時の初期コストを抑え、支えになれればという思いで立ち上げた」と語る。
同社では従来はオプション仕様の10項目の架装を「Gスタンダード」として標準装備。「宅配経験者なら必要だと分かる15万円相当の機能を最初から付けている」という。
内容は、①車幅フルワイド②荷室両サイドアルミパネル③90度ドアストッパー④脱着式梁(幌タイプのみ)⑤天井LED灯⑥荷室フロアコンパネ⑦リーフ2枚増し⑧フロアマット(ラバー)⑨ロングバイザー⑩シート破れ防止クッション。
同社長は、「リーフ2枚増しで揺れを吸収することで、ギリギリまで積んでもハンドル操作に影響しにくくなり、大幅に運転が楽になる」と説明。「側面パネルにビスを1本も使っていないためデザインがしやすい」とも。
同社では、ISO9001認証を取得するだけでなく、コベルコ科研(神戸市中央区)による架装の振動耐久試験を実施し、客観的な性能証明を取得。さらに、「より安心して購入頂けるよう生産物賠償責任保険(PL保険)にも加入している」という。
価格は、「幌タイプ」が架装費込みで108万円(税込)。観音扉の上部フレームが取り外し可能で、リフトでの積み込みも楽に行うことができる。
軽量で強度や耐久性が高く防犯面でも安心の「FRPタイプ」は126万円(同)。アメリカンスタイルのカスタムカーで人気のブロー社(神奈川県相模原市)とのコラボレーションによる提供。同社長は、「若い人たちにも受け入れられるようなスタイリッシュさがあり、オリジナルのデザインを入れることも可能」とし、「宅配のイメージをもっと良くしていきたい」という思いも込められているという。
車種はハイゼットやクリッパー、キャリーなどから自由に選択可能。車高は2300mm、2400mm、2500mmの3種類から選べ、どの高さでも価格は変わらない。登録費用と構造変更費用も価格に含まれている。なお、中古車や保有車両への施工にも対応している。
岩渕社長は、「スタート時のハードルを下げることで宅配ドライバーが増えれば、社会貢献にもつながるはず軽トラ架装での業界の常識を変えたい」と意気込む。
◎関連リンク→ ゴリラエンジニアリング株式会社
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