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製品・IT
富士通テン ドラレコに仮想距離表示機能を搭載
2012年10月19日
富士通テン(重松崇社長、神戸市)は、業務用ドライブレコーダー「OBVIOUS(アヴィアス)レコーダー」の新商品「G400シリーズ」を11月上旬に発売する。
新商品は、映像記録機能の強化に加え、業界初となる仮想距離表示機能などのアプリケーションソフトを充実させたことで、「撮った映像をより的確に安全運転指導や教育に役立てていただけるうえ、データ管理が簡単にできるので管理者の負担を軽減できる」(通信営業部営業推進グループ長・神林宜仁氏)のが大きな特徴だ。
G400シリーズは、記録した映像データを確認するアプリケーションソフトで、車両前方の距離を映像上に表示する「仮想距離表示機能」を新たに搭載し、安全運転指導や教育へのサポートを強化している。
仮想距離表示機能について、神林氏は「ドライバーによって安全と感じている車間距離には個人差がある。従来の映像データだけでは指導が難しかったが、距離を表示することで客観的かつ的確な指導ができる。ドライバーに納得してもらうことで未然に事故を防止できる」と説明する。
また、記録する映像の画像を画像変換処理により向上させ、接続できるカメラの台数を最大5台(従来は3台)にしたほか、映像の記録時間を常時記録で最長約200時間に拡大し、ドラレコの基本となる映像記録機能も強化している。
ドラレコの活用でポイントとなるのは継続した管理だが、スピードの出しすぎなどの危険運転や事故多発地点などの危険エリア走行に対して、音声ガイダンスやアラームで注意を促す機能に加えて、記録した映像を地図画面上で検索できる「マップバルーン機能」を新たに搭載した。
神林氏は「地図上の一画面で、どこでどんな違反があったのかを項目でピックアップすることができ、見たい映像を簡単に見つけられる。無理なく管理出来ることが、継続して使える基本」という。
さらに、ETCや通信モジュール、タブレットPC、スマートフォンなどの外部機器と接続できるインターフェースを装着しており、将来の運行管理機能の強化への対応も図っている。来年春頃にはデジタコ認証モデルも投入し、商品ラインナップも充実させていく。
神林氏は「ドラレコは、単に映像を記録するだけでなく交通事故を未然に防止するための機能が重要。ドライバー、管理者とも無理なく運用できるための効果が持続でき、『安全・安心・業務』をトータルサポートできる」と話す。
価格は、本体とカメラ(1台)のセットで10万円前後。全ト協の助成対象製品に申請中だ。
◎関連リンク→ 富士通テン株式会社 -
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