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製品・IT
ナビタイムジャパン 動態管理ソリューションを提供
2012年12月18日
ナビタイムジャパン(東京都港区)は、スマートフォン(スマホ)を活用した運行支援サービス「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」を物流業界向けに提供している。配車計画の作成、動態管理、カーナビといった運送事業で必要とされる各機能を備えた画期的なソリューションだ。「これまで経路検索をコア技術としてやってきた会社。最適な経路を割り出すロジックには自信がある」と胸を張る法人営業部リーダーの北澤隆幸氏に話を聞いた。
配車計画は、ドライバーや荷主、集荷・配送先をそれぞれ登録し、ドラッグ&ドロップで割り当てていくことで作成。到着地での滞在時間や到着希望時間などを設定すると、ドライバーごとの1日のルートが完成する。「配送効率を配慮した最適なルート組みもできる」。
また、「横付けを考慮した経路探索が可能」という運送事業者にとってうれしい機能も。「反対車線に到着して困らないよう、助手席側に横付けできるよう経路が組める」。最寄りの駐車場を紐づけることも可能で、「駅前立地の店舗や住宅街の個人宅に配送する場合に重宝されるはず」。
カーナビ機能は、VICS情報を考慮しながら最適な経路を案内。配車計画にもVICSは連動し、数時間後や明日といった未来の渋滞予測を考慮した上で経路を決定できる。
スマホ側から送信するステータスは、「移動中」、「休憩中」、「指示待ち」など、文言は事業者ごとに自由に設定できる。また、ドライバーのスマホにメッセージを送信する機能も搭載しており、「突発的な仕事が入った際に、各車両が積み地からどれだけ離れているかを管理画面で確認し、条件の合うドライバーに『ここへ行けますか』、あるいは、全員に『ここに行ける人はいますか』とメッセージを送ることで、割り当てるべき車を決めることができる」。
メッセージのやりとりを経て配車が決まった場合、そのドライバーの当日のルートの最後に、緊急配送先が自動的に割り当てられる仕組み。「メッセージのやりとりと合わせて配車割当ができるので便利」。もちろん、改めてルートを組み直すことも可能だ。
予実管理の機能も充実しており、計画に対し、各ドライバーの状況を一覧で確認できる。「遅れは赤」、「順調は青」、「遅延度合いは帯の長さ」で表現。同氏は、「遅れの出ている車両には早めに指示を出すなど、さまざまな使い方ができる」と訴える。「各データは走行実績とともにログとして蓄積され、日報として出力できる」。
「必要とされる機能をワンストップで提供できるのが大きな特長」という同サービス。同氏は、「クラウドのため、地図は常にアップデートされる。サービスもどんどんブラッシュアップしていく」とし、「大がかりなシステム導入に足踏みされていたような事業者の方に、ぜひご検討いただきたい」と話す。
現在はアンドロイド端末のスマホが対象。今後、新機種もサポートしていく構えだ。「他社システムとの連動やAPIの提供も検討している」。
初期導入費用は25万円。月額では管理PCが1台1万円、スマホが1台2500円。すでに多くの運送事業者から引き合いが来ているという。
◎関連リンク→ 株式会社ナビタイムジャパン -
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