ディ・クリエイト（大阪府豊中市）は、法定１２項目の指導が動画を見せるだけで完了する「動画配信サービス」の導入企業が５００社を突破したと発表。上西一美社長は、「本格的なリリースは今年４月からだが、おかげさまで４か月ほどでの達成となった。運送業界での関心の高さがうかがえる」と語る。

同サービスでは、毎月新たな動画を４本配信。同社長は、「プロ講師によるセミナーがいつでもどこでも手軽に受講できることがポイント」とし、「ドライバーさんの待機時間に気軽に見られるのが支持されているのでは」と分析する。

動画１本あたりは６―１０分程度。これは同社長がＹｏｕＴｕｂｅで活動してきた経験から。「ＹｏｕＴｕｂｅでは視聴者が離脱したポイントがわかる。６―１０分というのが集中力を保てる長さ」だという。

また、「長い研修を年に１回行うよりも、短い時間で毎月・毎週行う方が事故防止につながる」というのも、長年培ってきた経験から。「管理者さんは空いた時間を有効活用し、動画をきっかけにドライバーさんとのコミュニケーションに活かしていただければ」。

「昨年４月にプレリリースした際は、９５％のユーザーに更新いただいた」という同サービス。「コンセプトと２０２４年問題を見据えた残業カット志向がうまくマッチした結果かもしれない」。

導入企業の規模は、５００台以上の大手から８台ほどの中小まで様々。「会議で動画を流して意見交換、動画を見てから点呼して出庫、グループＬＩＮＥや社内ＳＮＳでの利用など、活用法はユーザーそれぞれ」だという。

今年４月からは、さらに進化させたｅラーニング「Ｄｅ―ｌｅａｒｎ！ｎｇ」も開始。「名称は、『ｅ』の先である『Ｄ』と『１歩先を行く』という由来で、当社の社名のダブルミーニングになっている。さらに、『見たらびっくりする』という思いを込めてエクスクラメーションマークを入れた」。

同サービスは、法定記録が自動作成され、ドライバーごとの動画視聴の状況など管理が簡単に行える。動画を飛ばしたことも確認できるという。「当社の動画は随所に飽きさせない工夫をしており、ドライバーさんからも好評。講演会やＳＮＳなどで、ドライバーさんから『見てます』と声をかけていただくことも多い」と目を細める。

動画配信サービスは月額１万円から、オプションの「Ｄｅ―ｌｅａｒｎ！ｎｇ」は１名あたり月額２２０円。「資料作りや業務の調整、受講状況の管理といった業務から解放されるメリットは大きい。人件費や残業代を考えると非常にリーズナブルなはず」。

また、「近年、問い合わせが増えている」と明かすのが、初任運転者への法定１５時間研修だという。同社では、これに対応するオンラインセミナーも手がけている。「３日間、教育のために時間を割かなければならず、悩まれる管理者さんも多く、『もっと早く知りたかった』という声もいただく」。

上西社長は、「法定１２項目の指導や初任運転者研修など、本来は事故防止のためのものだが、『とりあえずやっておこうか』と、目的が形骸化している」と警鐘を鳴らす。「コロナ禍で人が集まれないことや、費用面なども考慮し、セミナーをコンテンツ化したのが当社のサービス。クオリティには絶対の自信がある。ぜひ検討を」と呼びかける。

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