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製品・IT
セーフィー 省人化や生産性向上に貢献「クラウド型録画サービス」
2022年12月8日
複数拠点を構える物流企業の場合、各拠点を訪問しての管理はなかなか難しい。そうした課題を解決するためには、業務効率化などの観点からもクラウド録画サービスでの遠隔からの現場管理が求められる。
セーフィー(佐渡島隆平代表取締役社長CEO、東京都品川区)は、クラウド録画サービスシェアナンバーワン企業として、課金カメラ台数は今年6月末現在で15.8万台を誇る。同社のソリューション提案は、物流現場の省人化や生産性向上に貢献している。
従来のオンプレミス型と同社が提供するクラウドカメラの違いについて、第2ビジネスユニットプロダクト部戦略グループの吉田周太氏は「現地で見る・録る形は、地震や火災などでレコーダー自体が故障してしまうと映像がすべて消失してしまう。クラウドサービスであれば、映像はセキュリティが保たれている形で常にインターネット上に保存されるので、映像が消失されることはない」と話す。
物流業界では、カメラを新しく追加する際に、倉庫の天井高が非常に高い、フォークリフトの導線などの課題から工事を行ってのカメラ設置は難しいという声は多い。一方で同社の提供する無線LAN接続に対応したクラウドカメラは配線工事などが不要で、電源確保のみで手軽に設置が可能だ。
第2ビジネスユニット営業部ソリューションセールスグル―プの中原航氏は「クラウドカメラで、外注倉庫の管理やミス防止などに貢献する。ECサイトを運営するモノタロウの事例では、『チョコ停』という数分の一時的な設備停止をはじめとした設備トラブルの原因を解明するのに役立てたれており、月80万円のコスト削減につながっている」と説明する。
同社は今年9月、カメラの無線LAN接続で現場全体を見える化するメッシュWi-Fiルーターとネットワーク構築サービスをリリースした。新サービス開始にあたり、トーヨーカネツ(同江東区)の協力の下、食品を取り扱う物流センターで、約1か月にわたり実証実験が行われた。
その結果、従来通信不可だったエリアでカメラの映像録画が実現し、インターネット接続手段を集約したことでの通信コスト圧縮という効果が表れた。
ソリューション営業部の長谷川淳氏は「土地柄、ネットワーク環境が弱いうえに、十分に整備されていない現場も少なくないが、今回のメッシュWi-Fiとネットワークサービスが普及することで当社の持つ課題が解決され、より良い物流ソリューションをお客様へ還元できれば」とコメントしている。
また、映像データを活用し業務効率化や省人化などの課題解決に貢献するエッジAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」を新製品として発表。「内包される立入検知、通過人数カウント機能などにより、現場の課題解決に貢献する。今後はさまざまな業界の課題を解決するサービスを創出していく」(吉田氏)としている。
◎関連リンク→ セーフィー株式会社
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