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    尿素水のオプティ 価格とサービスで急速展開

    2013年2月26日

     
     
     

     「トラックに役立つサービスを展開していきたい」。
    こう笑顔で語るのはJIS規格に則った尿素水「エコツーライト」の製造・販売を全国展開するオプティ(三重県川越町)の猪野栄一社長。1L59円という破格の値段で注目を集める同社だが、必要な時に必要な量だけ届けるサービスが話題を呼び、急速に販路を拡大させている。
     社名の由来は「オリジナル・プリント・Tシャツ・横浜」の頭文字を取っている。猪野社長は、小中高とハンドボールに明け暮れ、日本代表にも選出された。そして中央大学を卒業すると、本田技研に幹部候補として採用される。しかし尊敬して止まなかった創業者の本田宗一郎氏の死去を契機に2年で退社。その後、母校のハンドボール部教員などを経たうえで「男として宗一郎氏のように事業を興したい」と、Tシャツの製造・販売会社を立ち上げた。そのデザイン力が高く評価され、大手タイヤメーカー販促品の企画立案などに参加するようにもなった。高いデザイン力やマーケティング・企画力は尿素水事業に参入した現在も生きている。


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     知り合いの運送事業者からの依頼がきっかけで尿素水の研究を始め、試行錯誤を繰り返すこと1年半、2011年10月にようやくJIS規格に適合する製品の開発にこぎつけた。当時、尿素水は平均で1L100円を超えており、運送事業者にとって大きな負担となっていた。なかには、水を混ぜるなど薄めて使用しているケースもあり、「せっかくの浄化装置もこれでは大気中にNOxやアンモニアガスがばら撒かれてしまう」と、水で薄めずに使用しても負担にならない価格として1Lあたり59円で販売することを決めた。
     もともとの人脈に加え、フェイスブックが販路の拡大に役立った。猪野社長の現在のフェイスブックでの友達登録数は1000を超えており、「これがなければ今の会社はなかった」と言い切るほど。そして評判は評判を呼び、当初は620Lだった取扱量を現在では22万Lにまで伸ばした。また、製造・販売を行う代理店数も全国に37を数え、このほど自身がデザインした幟旗も、各代理店に配布した。
     現在、さまざまな新企画を仕掛けているが、「まだ発表できない」と笑う。「トラック運送事業者にとってメリットに感じてもらうことがすべての原点。これからも謙虚な姿勢で顧客ニーズに耳を傾けていきたい」と語る。
    ◎関連リンク→ 株式会社オプティ

     
     
     
     
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