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UDトラックス 「Quon GW 6×4」試乗レポート 初心者でも運転のしやすさ実感
2023年5月22日
UDトラックス(埼玉県上尾市)は4月4日、フラッグシップモデルの新型トラクター「Quon GW 6×4」を発売。同日、日本自動車研究所城里テストセンター(茨城県東茨城郡)でメディア向けの試乗会を開催した。
試乗会に先立ち登壇した丸山浩二社長は、「深刻な物流課題に対してトラックメーカーとして、ドライバーのことを常に考え、『その一歩先を行く』ことを目指している。重量物を運ぶプロのドライバーが、より運転しやすいトラックに乗ることで、運転に伴う疲労を少しでも軽減して、明日の活力にしていただければ」とあいさつ。
試乗会では、舗装路と悪路の2種類のコースが用意されていた。舗装路では積み荷20トンをけん引し、連結車両総重量は40トン。悪路はトラクタヘッド部分のみの走行で、リーフサスもしくはエアサスのいずれかに試乗できた。
舗装路ではまず、凹凸のある道路でステアリングの自動補正機能を、続いて時速70kmでの走行の直進安定性を体感。トレーラの運転が初めてだった記者はアクセルを踏み込むのも恐る恐るだったが、ステアリングが乗用車以上に軽く感じられ、時速70kmに達しても安定した走りを実感できた。
緩いカーブでは、車線逸脱時に自動でステアリングが元に戻される「LDP機能」を作動させた。白線を出ると自動的に元いた車線にハンドルごと戻るため、補助的な安心感が得られた。
続いて、流体式リターダーによる4段階の補助ブレーキを確認。ギアをローに入れる時のような自然な減速を体感できた。
バックでの駐車も行ったが、スタッフの指示があったとは言え、スムーズに後退できた。積み荷がある中で、それを感じさせない軽やかさだった。そのほか、省燃費走行やスラローム走行などを体験した。
悪路は砂利道での走行で、全体を通して跳ねるような揺れがあったが、サスペンションが衝撃を吸収。凹凸のある道でもステアリングがぶれることなく、ハンドルの軽さと両立した安定性を発揮。坂道発進では、通常モードでは微動だにしなかった車体が、デフロックをフルで作動させると難なく上り切ることができた。積載状態や道路状況に関わらず、初心者でも「運転のしやすさ」を感じられた。また、同乗いただいたスタッフに速度を指摘されて速度計を凝視していると、「ドライバーモニター」が作動し、わき見運転を注意するアナウンスが流れた。無自覚に前方不注意の状態に陥っていたことをアラートで気づくことができ、安全面でもサポートを感じられた。
◎関連リンク→ UDトラックス株式会社
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