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製品・IT
ウイズ タブレットのみで低コスト、自動点呼機器「kenco」
2023年6月15日
ウイズ(大阪市西区)は、「簡単、安心、低コスト」をコンセプトとした自動点呼機器「kenco(ケンコ)」を開発した。国交省から自動点呼機器の認定を受けており、ト協の助成対象としてもラインアップされているという。
常務執行役員の魚住圭一氏は、「最大の特徴はタブレット1台あれば点呼ができること」と説明。「ロボットを購入する必要がなく、導入へのハードルは低い。ドライバーも簡単に操作できるので、心理的な負担も小さくて済む」。画面の文字や音声を大きくするなど工夫を凝らしており、「誰でも使いやすい飲食店のタッチパネルのイメージ。高齢のドライバーでも説明なしで使え、低いハードルで、コスト削減と安全性向上が図れる」という。
導入時には同社のスタッフが運送事業者へ出向き、初期設定や操作方法の説明を行う。「運用開始後も遠隔で操作できるので、不具合の調査や修復作業も容易」と安心感を重視したサポート体制が売りだ。
乗務前点呼は管理者の立ち合いが必要だが、本人確認やアルコールチェックに加え、免許証の携帯や健康状態、日常点検の確認などが可能。
ドライバーごとの指示事項もあらかじめ入力しておくことができる。報告事項をマイクに話すと、文字に起こして文章として登録される機能も。
月額料金はベーシックプランが1台3万円。「ドライバー一人当たりではなく定額」。ただし、「一人あたり3分くらいはかかるので、出庫や帰庫の時間が重なると『点呼渋滞』が起きる可能性もある」とし、複数台での運用を提案する。
体温計や血圧測定器と連携可能なスタンダードプランは同3万5000円、キーボックスと連携し鍵の管理も行えるスペシャルプランは同5万円。いずれのプランも初期費用は別途。
魚住氏は、「国交省が定める基準に沿っているため、他社製品との機能的な差はそこまでないが、シンプルに自動点呼に特化しているのが特徴。運輸支局への届け出と監視カメラの設定さえしていただければ、2か月弱で運用を開始できる。ぜひ活用頂きたい」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社ウイズ
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