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製品・IT
SBSスタッフ 「紹介予定派遣」スタート
2013年12月3日
SBSスタッフ(山口英一社長、東京都墨田区)は10月から、トラックドライバーの正規雇用を前提とした紹介予定派遣事業を開始した。
トラック運送業界に山積する様々な問題・課題の中でも、直近の問題としてドライバーの確保がある。東京23区内のある事業者は、「半年間、求人広告を出しているが、若手どころか一人も応募して来ない。広告の掲載料だけが何十万円も無駄になっている状況」と話す。一方、他の運送事業経営者は「応募者が来ても使えない人材や、面接などで時間をかけても採用後すぐに辞めてしまい、結局求人からやり直し。人材確保は難しい」と言う声もある。
同社では通常、登録している8万人に求人情報をメールで送り、希望してきた登録者を「派遣」する。今回スタートした「紹介予定派遣」では、ドライバーを希望する登録者を厳選して紹介する。2か月以上、最長で6か月間、派遣労働者として働き、派遣期間終了後に求人先・登録者の双方で合意すれば、求人先の企業で正規採用する。
執行役員の小川和男氏は「このシステムの特徴は、雇用されるドライバー側の希望条件を重視し、企業側に売り込んでいく点。企業側の条件ありきでドライバーを探すと、どうしても雇用される側が我慢し、条件を譲歩することになり、不満が溜まって辞めてしまう。今まではドライバーが自分を売り込む場がなかった。雇用側でも、来るか来ないか分らない求人広告に費用を掛けずに済み、採用時の面接などの労務も削減できる。派遣期間中に、合わないと思えば契約期間だけで終了できる。マッチングミスを避けられるので定着率が上がる」と説明。
さらに「派遣と違い、事前に当社営業が登録者と一緒に求人先に行き、顔合わせをする。契約開始当日に送り込まれてくるのではないので、企業側も安心してムダなく人材を確保できる」と語った。
同社では、グループ内での現場研修など、グループ企業の協力も得て教育研修を充実させ、登録者のレベルアップにも力を入れていく。
◎関連リンク→ SBSスタッフ株式会社 -
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