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製品・IT
AhaAgent ドライバーと運送会社をマッチング「ドラタイム」
2024年6月14日
AhaAgent(東京都中央区)は、スキマ時間に働きたいドライバーと人材不足の運送会社をマッチングする「ドラタイム」を今年4月にプレオープンした。「これまでドライバー職の雇用には法規制があり、スキマ時間のみの勤務は難しいとされてきたが、当サービスで働き方に革命を起こしたい」と語る中島慶太社長に話を聞いた。
同サービスは、急な欠員が出た時や繁忙期のみ乗務を依頼したい運送会社と、スキマ時間だけ働きたいドライバーをマッチングするというもの。手数料はドライバーに支払う給与の20%。
運送会社側が、働いてほしい日時、日給、荷物の内容、車種、必要な免許などを入力すると、近隣の登録ドライバーにメールで通知される仕組み。
マッチングすると、ドライバーは90日の契約社員として業務を開始。「専任運転者に該当する項目をすべてクリアしているため、1日だけ・短時間だけでもドライバーとして活躍いただける」と胸を張る。
ドライバーは「過去3年以内の初任者診断受講者」もしくは「新たに初任者診断を受けること」などが条件として設定されており、診断結果を提出する必要がある。
運送会社は応募してきたドライバーの職歴や初任者診断の結果、同サービス上での評価などを確認できる。「キャンセル機能もあるため、安心して利用いただける」
「簡単な操作性を重視し、シンプルな画面作りにこだわった」と切り出す同社長。「日給は入力された『働いてほしい時間帯』を踏まえて、最低賃金を下回る入力ができないよう工夫した」と配慮も忘れていない。
ドライバーの給与は同社が支払いを代行。1週間に勤務した分の50%は週払いで対応し、残りは月末締め翌25日払い。運送会社は請求書払いで、月末締め、翌月末払いとなる。ドライバーを正社員として採用する場合は紹介料が必要。
同サービスでは荷主用のページも用意しており、「急な配送で車両が足りない際に活用いただける」という。
6月に本格オープンを迎える予定の同サービス。「GPSで場所を共有する機能や荷主が登録した配送依頼を近隣の運送会社に電話の自動音声で知らせる機能の追加も予定している」
運送会社の管理者として勤務した経験を持ち、人手不足からハンドルを握ることもあったという中島社長。「実際に走ってみると、世間の持つドライバー職のイメージとはギャップがある」と指摘。「社会保障と同様で、今後、ドライバー1人が支えなければいけない消費者は増える一方。運送で儲かる仕組みを作り、それを維持しなければならない」と語気を強め、「光り輝く物流業界にしていきたい」と熱く語る。
◎関連リンク→ 株式会社AhaAgent
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