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製品・IT
JNSにフジトランスポートが協力 「イザトラ」で運送事業を支援
2024年9月2日
大型車両に特化したレッカー・ロードサービス「イザ・コール」を展開しているJHRネットワークサービス(JNS、東京都港区)。2021年からは、トラックの代車手配から積荷の載せ替え、配送、納品までをワンストップで行う「イザトラ」も開始している。
「イザ・コール」は24時間365日、北海道から沖縄まで全国対応。トラブル発生地に関わらず、統一料金で提供している。同社執行役員の石田次郎氏は、「20年以上にわたって大型に特化したレッカー・ロードサービスやコールセンター業務を行ってきた中で、『車両だけでなく、積み荷も対応してほしい』という声が少なくなかった」と切り出す。
長い構想期間を経て、同社はフジトランスポート(松岡弘晃社長、奈良市)と連携。代車だけでなく、目的地まで運行するドライバー、フォークでの荷物の積み替え、バラ貨物の手積み、積み替え補助の増員などを電話1本で手配できる「イザトラ」のサービス開始に漕ぎ着けた。
フジトランスポートの川上泰生マーケティング部長は、「当社グループと協力会社の車両、合わせて約5000台のネットワークがサポートする」とし、「当社の拠点で積み替えたり、必要な設備や機材も貸し出す」と説明。同サービスへの参画理由について、「当社にとっては空車対策にもなるが、ユーザーの顧客サービス維持を支援するという理由もある」と語る。冷蔵・冷凍車などにも対応し、現場に近い車両が急行するという。
同サービスは、「イザ・コール」の会員向けで、緊急時に、「イザ・コール」のコールセンターに連絡を入れ、必要であれば、「イザトラ」の手配に進む。JNSの成松輝彦氏は、「フジトランスポートの管理者も参加した3者間での通話で、代替車両や故障車ドライバーの帰りの足となるレンタカーの手配も同時に行う」と説明。
同社の小窪靖洋氏は、「3軒の配送を残して故障停車したユーザーの事例では、時間に余裕がなく、車両3台を同時に手配し、積み替えてそれぞれの配送先に出発して間に合わせたこともある」と活用例を挙げる。
石田氏は、「故障車のドライバーもすぐに帰路につけるため、2024年問題の残業時間対策としても、有効活用いただけるのでは」と語る。
◎関連リンク→ JHRネットワークサービス株式会社
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