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    スラッシュ 洗浄式オイルフィルターを開発

    2015年7月24日

     
     
     

     スラッシュ(沖山正人社長、埼玉県鶴ケ島市)は、環境に配慮した非廃棄型の洗浄式オイルフィルター「スラッシュエレメント」を開発した。営業部の勝田牧和部長に話を聞いた。
     同製品は、繰り返し洗浄可能で、半永久的に使用できるというもの。同部長は、「従来の使い捨てに対し、リサイクル・リユースを可能にし、コスト削減と環境対応を実現させた」と自信を見せる。
     同製品はステンレスメッシュの3層構造による「立体ろ過」で、金属粉、スラッジ、カーボン、ゴミなどの不純物を除去。本体には強力なネオジム磁石が配置されており、「1マイクロ以下の鉄粉でも強力に吸着する」。
     しかも、「一般的な紙製と比較するとオイルポンプへの負担が小さく、エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができる」という。もともと、レースカー用のエンジン向けに開発された技術だが、「環境に貢献できるということで、事業用車両にも展開を始めた」という。


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     「販売すると定価が5万〜6万円になるが、ユーザーが今使われているフィルターは2000〜5000円程度。いくらリユースが可能でも、初期コストとして5万〜6万円は掛けられないだろう」とし、同社では同製品のレンタルでの提供を開始。
     初期費用はゼロ。配達から回収、洗浄まで同社が担い、「オーバーホール費用」として1個ごとに料金がかかる仕組み。コストは「現在のフィルターに掛けられているコストと同等の価格で提案させていただく。世の中の『環境に良いものは高い』という考えを打ち破りたかった」と同部長は話す。現在のフィルターと同程度の価格設定になるため、「経費を組み直してもらう必要がない上に、フィルターの廃棄コストを削減でき、環境にも優しい」。
     3年間・6万kmの製品保証も付いている。「当社が責任を持って回収し、悪くなったパーツは交換し、圧力チェックをしてお返しする。安心してリユースいただける」。PL保険(対人・対物)にも加入しており、その補償を受けるためにも、作業は同社で行うことを徹底する。万一の目詰まりに備えて、リリーフバルブも標準装備している。
     「2003年に特許を申請してからも改良を重ね、現在はトラブルゼロ」と胸を張る同部長。トラックユーザーへの導入も増えているという。「提案に行くと、『もっと早く使いたかった』という声を多くいただく」とし、さらなる普及をめざす。
    ◎関連リンク→ 有限会社スラッシュ

     
     
     
     
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