-
製品・IT
ピーコックエレメント 「スパイラルフィルター」に自信
2015年11月24日
建設機械やトラック、レーシングカーなどに純正エレメントを提供するピーコックエレメント(靎見信行社長、東京都品川区)。同社がトラック向けに開発した「スパイラルフィルター」が、ユーザーから厚い支持を受けている。
靎見俊介専務は、「故障の連絡を受けて交換したフィルターをよく見ると、ろ材がヨレて張り付き、本来まだまだ吸着可能な状態のまま目詰まりを起こしていることに気付いた」と開発のきっかけを振り返る。この発見から、「ヨレさえ防げばフィルターの寿命はもっと伸びるはずだ」と開発に着手した。
原理は単純。フィルター同士がヨレて密着するのを防ぐため、表面に紐を巻きつけて固定したのだ。「単純だけれど、どの角度でどう巻けば1番良いか、実験を重ねて出来上がったもの」と誇らしげに語る。同フィルターは「従来のエアフィルターの2倍は長持ちすることを実証済み。目詰まりが起こりにくいため、何度もふかさないとエンジンの力が出ないといった悩みも解消できる」。
「純正品の品質はもちろん、価格面にもこだわっている」とし、直接販売のみと販売方法を絞る。「ダイレクト販売なら、量販店におろすよりも低価格」と同専務。「エレメントの構造や、それがエンジンに与える影響を理解して欲しいという思いで、一軒一軒手間ひまかけて回るダイレクト販売にこだわってきた」という。
また、「質の悪いフィルターでは、燃費が悪くなるだけではなく故障の原因にもなる」と指摘し、「エンジン周りのトラブルから事故に発展したと見られるケースもある。小売店では、トラブルの原因がフィルターの質にあることがわからない場合がほとんど。エレメントの知識を持って、自社のトラックを守って欲しい」と訴える。
さらに、「外観が同じだからと言って、性能が同じというわけではない」と強調。「純正品を使う意味を理解し、情報源の一つとしても利用してほしい。主体的に選択するための助けになれば」と思いを語る。
ユーザーと直接つながることで、不具合などの情報が直に入る同社では、それがさらなる商品開発にもつながっている。
現在、全国に9拠点を展開する同社。今後も各地に順次拡大予定だ。各拠点から、ユーザー一社一社に向けて、販売やアフターフォロー、そして情報発信を行っていく。
◎関連リンク→ ピーコックエレメント製造株式会社 -
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ