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製品・IT
フレームワークス 物流オープンデータでコンテスト
2016年4月14日
大和ハウスグループで物流システム構築を手掛けるフレームワークス(秋葉淳一社長=写真右、静岡市駿河区)は、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所と共催で「物流オープンデータ活用コンテスト」を開催する。
東大大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センターも協力する同コンテストは、フレームワークスが保有する物流に関連したデータをオープンデータとして公開し、「ビジネス」「研究」「一般・教育・ゲーム」の3部門で、スマホアプリ、Webサービス、ガジェット、調査研究レポート、ゲームなどを募集するというもの。
最優秀賞には200万円、優秀賞50万円×4本、審査員特別賞10万円×10本を予定しており、賞金総額は500万円。審査委員長は東大教授の坂村健氏(同左)。
応募期間は4月18日から7月18日で、表彰式は今年9月に開かれる「国際物流総合展2016」にあわせて開催される予定。
公開されるデータは倉庫、物流、エリアに関するもので、フレームワークスの倉庫管理システム「iWMS」のデータを中心に、トラスコ中山の倉庫内での仕分け作業のデータ、大和物流の車両に搭載されたデジタコから取得した走行記録や位置情報、大和ハウス工業の物流拠点到達エリアシミュレーションソフトの環境など。
3月25日に東大本郷キャンパス・ダイワユビキタス学術研究館で開かれた記者会見で秋葉社長は、「IoT時代のロジスティクス戦略に寄与する変革を起こすのが狙い。公開するデータは架空の物流センターのものではなく、すべて実在するもの。これまでの業界の常識では考えられない取り組み」と語った。
「一般・教育・ゲーム」部門を設けたことについて坂村教授は、「リアルデータを元にした『物流戦略シミュレーションゲーム』『倉庫モノポリーゲーム』など、一般に馴染みのない倉庫や物流の世界を面白く伝える作品をお待ちしている。一般からも参加頂くことで、イノベーションを起こしていければ」と付け加えた。
同教授は、「このようなコンテストは、物流分野では恐らく世界初の取り組み。変わり始める日本を象徴する、これまでにないような可能性に大いに期待している」と語った。
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