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製品・IT
モビリティープラス IBCローリーサービス車をFUKUDAに納車
2016年6月14日
三輪タイヤのグループ会社であるモビリティープラス(三輪智信社長、京都市山科区)は、FUKUDA(福田喜之社長、同)に日野デュトロ・ルートバンベースのIBCローリーサービス車を、このほど納車したと発表した。今回の車両は、京都商工会議所が主催する知恵ビジネスプランコンテストで認定されたことをきっかけに、企業同士のコラボレーションが行われたもの。開発された車両は、この連携で3台目(3機種目)となる。
FUKUDAは、ドラム缶の代わりに洗浄すれば再利用が可能なIBCタンクを活用した、出張によるオイルの量り売り方式の販売システムを構築している。自動車・2輪車のエンジンオイルの販売・卸売りで、従来から容器として活用されてきたドラム缶が、1回の使用で廃棄されていることを問題視し、そのムダの改善と環境負荷の軽減から同システムを導入している。最近ではさらに進化し、顧客に貸し出している新油を貯蔵するタンクに、ITを駆使して自動的に残量が発信される遠隔残量管理システムを開発した。
量り売りする際には、顧客の貯蔵タンクがあるピットへ赴き、車両に搭載したモーターポンプを使って新油を圧送するが、その最中に車両のエンジンを停止するのが福田社長のこだわりだ。同社に導入した急速充電車「Q電丸」の1台目・2台目は、トラックをベースに製作したが、3台目は京都の狭い道路事情を反映させて、1BOXカーである日野デュトロルートバンをベースに小型化した。このIBCローリー車を活用した量り売りビジネスは環境庁のエコマーク認定を受けていることもあり、同社と契約する自動車販売会社は右肩上がりで増加している。
福田社長は「従来のドラム缶によるオイルの配送は、重くて運びにくいため、今後、ドライバー不足が慢性化すると、ドラム缶による輸送が困難になる可能性が否定できない」とし、その対応策としても同ビジネスモデルの全国への普及が期待されている。
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