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製品・IT
住友ゴム 第2四半期決算報告、3つの成長エンジン示す
2016年9月2日
住友ゴム工業(池田育嗣社長、神戸市)の第2四半期決算は、 売上高3736億円(前年同期比4%減)、営業利益308億円(同5%増)、経常利益277億円(同11%減)で、純利益は281億円(同40%増)とした。円高の進行などにより前年同期比で減収となったが、全社を挙げての総原価低減活動などにより、営業利益は増益となった。また、グッドイヤー社などの株式売却により特別利益を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は過去最高値を更新した。
タイヤ事業の売上高は前年同期比4%減の3205億円、営業利益は274億円で前年同期並みとなった。
「VISION 2020」に掲げた、〝売上高1兆2000億円、営業利益1500億円〟の目標達成に向け、「新市場への挑戦」「飽くなき技術革新」「新分野の創出」の三つの成長エンジンを示した。今年4月から欧米事業を拡大し、日本本社集中体制から「欧州・アフリカ」「アジア・大洋州」「米州」の3極体制に移行。各本部に配置した担当役員を中心に、各拠点との連携を密にし、エリアごとの特性に応じた製販一体となった施策を進めるとしている。
米国工場では、需要の多いSUV用タイヤを中心に、乗用車・ライトトラック用タイヤの生産能力を拡大し、日産5000本から1万本にする。ブラジル工場では、需要が見込めるトラック・バス用タイヤの現地生産化により、安定供給と為替リスクの回避を図り、南米市場における競争力のさらなる向上につなげたいとしている。
南アフリカ工場では、高性能タイヤを中心に生産能力を増強中で、トラック・バス用タイヤについては、2018年7月の生産開始を予定する。池田社長は「西アフリカにも市場が見込める。2020年にアフリカ全体で売り上げ倍増を目指したい」と話した。
2016年の連結業績予想は 売上高8100億円(前期比5%減)、営業利益700億円(同6%減)、経常利益660億円(同16%減)、四半期純利益535億円(同4%減) を見込んでいる。
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