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製品・IT
テレコム 干しイカで眠気防止、2タイプを商品化
2016年10月17日
デジタコやドラレコなど業務用EMS機器を取り扱うテレコム(堀越寛生社長、横浜市都筑区)は、新商品としてドライバー向け眠気防止用「干しイカ」を商品化した。企画・開発の中心を担った工藤雅之取締役は「そもそも眠くならないようにするためにはどうすればよいかと考えたことが、開発の原点」と説明する。
同社では脈拍などを計測し、眠くなりそうな状態のドライバーに警告する装置や、車体のふらつきや先行車両の接近を警告する装置など、数々の居眠り運転防止機器を取り扱ってきた。しかし、警告するだけでは抜本的な解決は難しい。そこで、同社が着目したのは、体への直接的な刺激だ。眠気防止に効果的なものとして刺激系のガムやカフェイン飲料が知られるが、多くの実験やヒアリングを続けるうちにたどり着いたのが「干しイカ」だった。きっかけは、眠気防止に「あたりめ」を食べるというドライバーの経験談。固いものを何度も噛むことで脳を活性化させる。
イカには、ビタミン、カリウム、マグネシウムが含まれており、血圧の安定、動脈硬化予防、肝機能強化、ストレス解消などの効能がある。眠気防止だけではなく、健康起因事故の原因となる脳梗塞や心臓疾患の予防にも効果があるなど、「イカはドライバーにとってのスーパーフード」と説明する。
ドライバー向けの干しイカ商品を開発するにあたり、おつまみメーカー2社に協力を依頼し、2タイプを商品化した。「噛んで炸裂 眠たくなイカ!?」(写真右)はボトル入りで、食べやすくカットしたシート状のイカ耳。「シャキッとしなイカ? 瀬戸内レモン味」(左)は、スルメイカの足を瀬戸内産レモンに漬けてさわやかに仕上げている。運転席で食べやすいように、においが少ないことも特徴だ。工藤氏は「居眠り運転は会社の運命を左右する重大事故につながる。〝タコ(グラフ)とイカ〟、双方を事故防止に役立ててもらいたい」と話す。
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