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製品・IT
「トラック王国」の津島社長 「全員を笑顔に」めざす
2017年1月24日
中古トラックの販売・買い取りを手がける「トラック王国」を運営するネントリーズ(東京都渋谷区)。2006年にWeb広告会社としてスタートした同社が、いかにして中古トラックの売買事業を軌道に乗せたのか。津島一夫社長に話を聞いた。
「きっかけは自動車販売業の知り合いがこぼした『ネットでトラックを売買する会社が少ない』という一言だった」という同社長。その言葉にビジネスチャンスを見いだし、2008年からトラック買い取り業を開始した。同社長も含め社員全員がトラック業界は未経験という中での事業開始で、「社員はもちろん、取引先からも、あまりに突然のことで驚かれた」と苦笑。
右も左も分からないまま始めた買い取り業だったが、「本当に一歩一歩、顧客に教えてもらいながら成長してきた」という。買い取り業が波に乗り始めた頃、リーマン・ショックが襲った。「買い取ったトラックの価格が急落。それならばと販売業にも乗り出した」とし、徐々にノウハウを積み上げてきた。
現在は、「買い取りと販売の割合は、ほぼ同じくらいで月に約300台以上を取引している」という。未経験のスタッフも一から教育し、顧客サポートを徹底し、リピート率向上に一役買っている。
同社では、顧客満足度を向上させるため、提案チームを強化。顧客それぞれの細かな要望や条件に応えるサービスを行っている。今後は、「査定から販売、納車まで、すべての工程を基本的に自社で賄い、販売の対面化に注力していく方針」とし、「メンテナンスパックなど、アフターケアについても充実させていきたい」としている。
「ステークホルダー全員を笑顔に」をモットーにしている同社長。昨年8月に移転した現オフィスには、社員のためにゆったりとくつろげる和室やリフレッシュできる酸素カプセルも用意。また、仕事終わりに社員がお酒を無料で楽しめるバースペースもオフィスの一角に設置している。「社員がどんどん増えているため、円滑なコミュニケーションが図れるよう、自由参加の懇親会などを社内で頻繁に開いている」と笑顔をこぼす。
「平均年齢が33歳と若く、子育て世代の女性も多く活躍している」という同社では、女性社員の産休・育休取得率が100%。「まだまだ人材が不足している。分業化を進め、さらなる人材確保が目標」
業界ナンバーワンを目指す同社。津島社長は、「お手頃価格で品質の良いトラックを提供していく。運送事業者の皆様に損はさせない」と熱いメッセージを寄せ、「今後は、来年2月に仙台と福岡に拠点を開設する予定」という。
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