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製品・IT
エルエーシー デザイントラック有効活用を
2017年3月27日
オートボディプリンターの製造・販売を手がけるエルエーシー(東京都町田市)。企業理念に「Listen And Challenge」を掲げ、「問題点を見つけるために人の話を良く聞き、問題解決のために挑戦する」としている。
同社の長坂純一部長は、「人材確保や交通安全の取り組みとしても、デザイントラックを有効活用してほしい」と語る。「業界内だけでなく、広く一般にトラックドライバーの魅力や社会における重要性を伝えるには、学生はもちろん、小さい子ども向けにも働きかけをしていくべき」とし、「ボディーにプリントを施したきれいなトラック、かっこいいユニホームのドライバー。子どもらの記憶にインパクトを残し、トラックドライバーを憧れの職業にしてもらえたら」と付け加える。
また、「最近増えてきている子どもらの『パパお仕事頑張って!』というようなメッセージをプリントする取り組みは、ドライバーにもやる気が出るうえ、丁寧な運転を心がけるきっかけになる」と微笑む。
運送事業者向けに講演する機会も多い同部長。「人材採用の前に、『既存社員が辞めない環境づくり』が必要ではないか」とし、「とくに、最近は社内コミュニケーションが不足しているという話をよく聞くため、『あいさつしましょう』という初歩的なことから始めてみよう。まずは社長から実践してもらうことが大切」と語る。「声かけの内容も『洗車しろ』や『事故を起こすな』ではなく、『子どもは元気か』とか『今日はありがとう』といった一言の方が、社員も仕事に対してやる気が出るはず」とも。
同社では現在、自治体とのマッチングを積極的に進めている。「ドラマとのコラボレーションやご当地キャラをボディーにプリントして走ることで、運送事業者は自治体から任されているというブランド力を示すことができ、ドライバーに対しては、プロとしての責任を再確認してもらえるきっかけになる」と同部長。「自治体の情報を有料で発信する」ことを「運送業の新しい収益モデルにしたい」とし、「その利益はドライバーに還元してほしい」と熱心に話す。
「先が見えないという不安を抱えるドライバーは少なくない」と語る長坂部長。「今後もセミナーなどを積極的に開催していきたい」と語る目は、未来を見据えているようだった。
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