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製品・IT
ミドリ安全とTALEXがコラボ ドライバー向け保護メガネ
2017年6月29日
ミドリ安全と、偏光レンズ専用メーカーのTALEXは4月から、物流業界向けとして装備品のコラボレーション販売を開始した。安全対策と疲労軽減を組み合わせた保護メガネを開発し、トラックドライバーへの普及を図る。
コラボレーションのきっかけは、ある自動車メーカーの生産工場で、TALEXが偏光レンズによる検査用メガネの検証を行っていたところ、「その現場担当者から『ミドリ安全のフレームにTALEXのレンズを入れて納入できないか?』と相談を受けたのがきっかけ」と、ミドリ安全セフティ&ヘルス統括部プロテクター営業部の大熊亘氏(写真右)は振り返る。「偏光レンズにおいてエビデンス(科学的根拠)を取っている企業は、いままでなかなかなかったが、TALEXは物流業界でエビデンスを取っていると聞いていた」ことや、「今後は運送業向けにも力を入れていきたい」こともあってコラボを決めた。
コラボ製品は、安全性と角度調整など機能性に優れたミドリ安全の保護メガネのフレームに、TALEXの偏光レンズ「トゥルービュー」を入れたもので、通常タイプのほか、メガネの上から装着するオーバーグラスタイプや、メガネのレンズ部分に装着するクリップオンタイプなどもそろえる。
TALEXセールスマネージャーの藤垣英樹氏(同左)は、「安全を考えるフレームとエビデンスを持つレンズのコラボは提案先にも理解を得やすく、安心して使っていただけるのではないか」と話す。大熊氏は「当社は全国に200か所の営業所、700人の営業マンが在籍しており、お困りごとには対応できる」と意気込みを語る。また同社では、現場で働く女性を応援する「ワーク女子力」運動を展開しており、第一弾として建設業界向けの商品開発を行っているが、「第二弾として物流業界向けを考えており、この保護メガネも商品ラインナップに入れることで、普及への弾みとなれば。女性がかけることでイメージ向上を図りたい」(大熊氏)と話している。
TALEXのレンズは、大阪市立大学大学院医学研究チームとの動物実証実験で、「疲労予防効果に顕著である」と実証されている。また、東京ユニオン物流(東京都武蔵村山市)のドライバー11人を対象に1年間実施された検証では、「偏光グラス着用ドライバーは、1日の疲労度が約20%軽減」「デジタコの運転評価が、未装着時と比べて約38%改善された」などの効果が実証された。ドライバーに実施したアンケートでも、全員が「疲労が少ない」と回答した。
◎関連リンク→ タレックス光学工業株式会社
◎関連リンク→ ミドリ安全株式会社関連記事
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