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製品・IT
カインズ ワークシーン別に開発、作業用靴下とインソール
2017年11月29日
北海道から沖縄まで全国に207店舗のホームセンターを展開するカインズ(土屋裕雅社長、埼玉県本庄市)が、ワークシーン別に特化した作業用靴下およびインソールを開発した。4月に広島での先行販売を皮切りに、大型店では5月から販売を開始し、好評を得ている。
「想定したワークシーンは3パターン。歩き回る仕事、ほぼ一定の場所での立ち仕事、そして両方を複合した荷物を持って歩く(運ぶ)仕事。それぞれのシーンで、足裏への体重や力のかかる部分や、かかり方が異なるので、シーン別に開発する必要があった」と話すのは、カインズの商品開発を担当する商品本部DIY事業部の上妻剛チーフバイヤー。「カインズでは、毎日の暮らしの中で、つい鼻歌を歌いたくなるような気持ちの良さを、ご提供したいというコンセプトから〝くらしに、ららら〟をテーマにサービス展開している。商品でも同様で、多くの人が毎日仕事で履く靴下に求める条件とは何だろうと、色々意見を集めた結果、破けない丈夫さ、履いていてよれたりしない、むくみにくいという点に注目して開発した」と言う。
耐久性では密度の高い編み方に変え、公的基準の10倍の強度を確保(5本指タイプは3倍)。ナイロンのゴムを一緒に編み込むことで、足裏の土踏まずをリフトアップし、むくみを軽減。ワークシーンによって体重がかかる足裏部分に滑り止めのゴムも配置。汗による臭いも気になるところだが、「同様に開発したインソール(靴の中敷き)は高反発、低反発の素材を目的別に使い分け、平均的な同目的のものより10倍耐久性がある〝へたらない〟素材を使っている。これは同時に空気触媒の消臭効果があり、メーカー側では半永久的の効果をうたっている。だから靴を脱いで空気が入れば臭いはなくなり、次に履くときは無臭で履ける」。このインソールは足裏を包み込むカップタイプと、自由なサイズに切れるフラットタイプがあり、カップタイプでも硬めのしっかりしたものと柔らかめのものがあり、「空気が入りにくい長靴にはパフパフと空気を取り込むタイプもあり、蒸れが気になる方にはおすすめ」と説明する。
インソールだけでも全部で30種類、靴下はハイソックスと短めで三つの仕事別、つま先が先丸と5本指で全12種類をそろえる。価格は「当社の商品群では高い部類になってしまう」と言うが、靴下は680~980円、インソールは698~980円(すべて税込み)。「ユニフォームの一部として、または景品などでおまとめ購入の場合は、ご相談させていただく」とも。「インソールと靴下をセットで使っていただくと、より効果を実感していただけるはず。ぜひ一度、試していただきたい」と語る。
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