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製品・IT
セーフィー クラウド型防犯カメラ、高画質で安価な料金
2017年11月30日
トラックやバッテリーなど、高価な資産の盗難が狙われやすい運送事業者。セキュリティーは高額で、導入してもシステムを十分に生かしきれていない場合も多い。どの企業にとっても共通課題であるセキュリティーを扱う市場では現在、ベンチャー企業が相次いで参入し市場を開拓している。
同業界の中でも注目を集めているのが、クラウド型防犯カメラシステム「Safie」を提供するセーフィー(佐渡島隆平社長=写真右、東京都品川区)だ。同社は、2015年8月から法人向け防犯サービスに参入。今年6月からは、テレニシ(辻野秀信社長、大阪市中央区)がカメラシステムの販売店として同社と提携した。
「Safie」のサービスは、佐渡島社長が前職で顔認識技術開発に携わっていたころに構想。画像処理を生かしたビジネスのなかで、カメラを使った事業検討をはじめたのがきっかけだという。
「Safie」は、簡単に設定ができ、どこからでも映像を確認できるシステムを目指した。現在、同システムは約200種類のカメラと連携。ユーザーが用途に合わせて最適なカメラを選択できる仕組みになっている。アプリをスマートフォン(スマホ)にダウンロードして使う仕組みで、ネットに接続したカメラからスマホを通じ、ライブ映像をチェックできる。
監視カメラで異常を検知すると利用者に通知する。警備員は派遣しないが「画質は高精細で使い勝手にも工夫した。大手の同等のサービスと比べると料金は10分の1ほどに抑えた」(佐渡島社長)という。また近年、防犯カメラの映像がインターネットのサイトにアップされ話題になったが、「Safie」は、オンラインバンク同等の強固なセキュリティーで録画データを守る。
同カメラシステムは屋内だけでなく、その場所の天気、渋滞状況や車種など、ありとあらゆる情報が映像を通じて解析が可能になる。「映像データの検索性を高める技術と組み合わせていくことで、様々なニーズに応えることができ、利用用途を飛躍的に増やすことができる。『日々、賢くなっていく製品』を目指している」(佐渡島社長)。
「Safie」を業務改善に役立てているのが、工具・部品を取り扱うネットストア「モノタロウ」でおなじみのMonotaRO(鈴木雅哉社長、兵庫県尼崎市)だ。レコーダー(録画機)などのモノが不要で、安価で使いやすいシステム、技術力などの総合評価で「Safie」を採用。現在では100台以上のカメラを同市の倉庫に設置し、防犯・監視カメラの使い方だけではなく、倉庫の異常の確認、安全管理に利用しているという。
「Safie」のサービスは、カメラごとに直前7日間から360日間まで、クラウドに録画できる期間を選択できるのも魅力だ。7日間録画プランで月々1200円、30日間録画プランで2000円(それぞれ税別)など、圧倒的に安価なクラウド録画料金が設定されている。呼びかけ機能など、要望に応えるオプションサービスも続々と無料リリースされている。
テレニシソリューション統括本部の廣畑嘉博統括本部長(同中央)は「他の商材とともに運輸事業者に提案していきたい」と話す。
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