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製品・IT
ナカオ工業 ドライバーの働きやすさに貢献「オートフロアー」開発
2018年7月31日
ナカオ工業(和歌山県有田郡)は、トラックの荷台の床を電動モーターで動かし、荷役作業を合理化・省力化できる「オートフロアー」を開発している。軽量・薄型設計で、積載量の減トンや荷台面積のロスが少ない。用途によって仕様を変更するなど、ユーザーの要望にあわせてオーダーメイドで対応している。
「ワンボックスからトレーラまで、幅広い車種に設置できる」と語るのは、同社の岸田健嗣常務。「荷姿も、パレットや段ボール、コンテナなど、様々な積載物で効果を発揮する」という。「ボディーの幅と高さ、奥行きに適したサイズを設計する。中古・新車を問わず対応でき、現在利用しているトラックにも1〜2日で取り付けできる」と語る。
操作はリモコン方式で、「ワンタッチで簡単に積み荷の移動作業ができる」と説明。「積み下ろし作業をボディー手前だけで完結することで、大幅な時間短縮になる。ドライバーの体力的な負担も削減できる」という。「腰痛に悩んでいたドライバーから、『オートフロアーなしでは、もう作業できない』という声や、『ドライバーの離職率が下がった』という声もいただく」。
「大手コンビニにも約500台を納品した実績があり、『トラックの荷台への移動がなくなり、楽になった』と言われることも」と付け加える。「床の横の移動だけでなく、上下に上げ下げして2段式にするなど、カスタマイズできるのがオーダーメイドならではの魅力」と語る。
「少子高齢化やドライバーの人手不足が取りざたされる昨今、女性ドライバーの活躍も目覚ましく、あらゆるドライバーが働きやすい環境づくりに貢献できたら」と話す岸田常務。「シンプルな構造設計で故障発生率も少なく、長寿命。メンテナンスのコストも少ない」と自信をのぞかせる。「ぜひ悩みを聞かせていただき、一緒に解決したい」と熱く語った。
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