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製品・IT
souco ドライバーの運転時間削減にも、倉庫マッチングサイト
2018年9月27日
物流需要は顧客の都合で左右されるところが多く、繁忙期・閑散期といった物量の変化への対応が必須だ。物量以外にも、建築の現場配送などをはじめ定期的に配送先が変わるケースも珍しくない。こうした場合、配送先では現場近くに倉庫を借りて保管という対応が社員の拘束時間を削減できるケースともなる。しかし、該当地区に倉庫のツテがあるケースばかりではない。
souco(中原久根人社長、東京都千代田区)は倉庫のマッチングサイトを提供している。同社サイトでは敷地面積またはパレットなどの貨物単位から日本全国の倉庫の空きが検索できるようになっており、1日単位からのレンタル申請が可能だ。ユーザー登録も無料で広さも3パレット分から対応している。また、契約成立まで最短3日程度を可能としているという。
現在は物量の波動に合わせて必要な分だけ敷地をレンタルする、という使用方法が多く、今年の夏もギフト商品の発注に合わせて1か月だけ集積用のスペースをレンタルするなどに活用された。
他にもフレキシブルな倉庫レンタルがドライバーの運転時間を削減したケースもある。成田から東京都内への配送依頼を請けた群馬県の物流企業は、自社倉庫を経由せず都内への配送を行えるようにするため、この依頼期間のみ都内の倉庫を借用。わずかなスペースであったが検索サービスで借地を見つけることに成功し、自社倉庫のある群馬から都内へ移動する分の配送時間削減に成功した。
中原社長は「わずかなスペースであっても、空いているよりは誰かに利用してもらったほうが良い、と登録しているお客様も多い。現在も家電や飲料、家具、アパレルなどを中心に利用いただいている」と話す。現在は首都圏の倉庫登録が最も多く、全国合わせて4万6000坪となっているが、今後は関西方面を中心に登録を強化する予定という。また登録者数も順調に増加しており、今年中には10万5000坪の登録見込みとなっている。
◎関連リンク→ 株式会社souco
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