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製品・IT
ユーエイキャスター 運搬機器の位置把握「発電・センサキャスター」
2018年9月5日
ユーエイキャスター(雄島耕太社長、大阪府東大阪市)は、物流現場での困りごとを解決するIoTソリューションとして、 運搬機器の位置を検知する機能を搭載したキャスターを、国際物流総合展2018に参考出品する。
「発電・センサキャスター」は、走行時の回転によって発電するエナジーハーベスティング技術(環境発電技術)を採用し、電池交換も不要なバッテリーレス構造となっている。自転車のライトなどでも使われているダイナモ発電と同様、電磁誘導コイルとマグネットを利用してキャスターの回転によって電気をつくる仕組み。
今回参考出展する「発電・センサキャスター」は、「EnOcean 無線通信モジュール」と「各種センサ」を内蔵し、ショッピングカートにキャスターを取り付けて稼働状態をモニタリングできるテスト環境を構築する。
キャスターに内蔵されたホールセンサと加速度センサの情報を解析し、「移動中」「停止中」「異常検知(振動)」をリアルタイムで表示。1日の中で稼働が集中する時間がひと目で分かり、稼働率も時間単位で把握することが可能となる。時間ごとや、曜日ごとに運搬機器の稼働状態や傾向を分析することで、運搬機器の配置エリアや設置台数の最適化を実現する。
主な用途は、物流倉庫や運搬工数の多い工場内を想定している。「リアルタイムで使用状況をモニタリングしたい」 「使用頻度や動線を調査したい」など、運搬機器の稼働状況を把握することで、業務効率の向上につなげることを目的として開発を進めていく。
また「発電・センサキャスター」は、キャスターに内蔵されたセンサと通信デバイスをバッテリーレスで稼働させることができるため、電池交換のメンテナンスが不要となることもIoTサービス導入のハードルを大きく下げることができる。発売予定は2019年中を予定。
◎関連リンク→ 株式会社ユーエイキャスター
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