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製品・IT
アクシス「KITARO×デジタコ」 専用ソフトなしでブラウザで完結
2019年1月10日
アクシス(東京都港区)は、運行管理などのテレマティクスサービス「KITARO」のラインアップの一つとして、中日諏訪オプト電子製のデジタコ「GFIT」と連携した「KITARO×デジタコ」の提供を10月から開始した。
「KITARO」は、車両の位置情報をリアルタイムに把握したり、日報の自動作成などができるクラウドサービス。KITARO事業推進チームの久保田来悟氏(写真右)は、「専用ソフトなしで、ブラウザで完結し、パソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンでも見られる」と説明する。
「デジタコで取得したデータを『KITARO』で活用したい」というユーザーからの強い要望があり、今回の連携が実現。「GFIT」で記録される速度、時間、距離の法定三要素のデータを「KITARO」上で即座に管理者が把握できる。「管理者は急発進や急ブレーキといった危険運転を検知し、データに基づいた安全運転とエコドライブ指導が行える」
ドライバー側は、アプリかデジタコのリモコン操作で状態を入力。「煩わしいSDカードでのデータ取り込みから解放され、帰庫後、すぐに日報の自動作成が可能で、効率化が期待できる」。一方、管理者側も「ドライバーが入力した情報は、クラウドに随時送信され、停車・休憩場所などもストリートビューで確認できる」。
「経理担当者からは、燃料管理機能が喜ばれている」と話すのは、KITARO事業責任者の松本英一氏(同左)。「ドライバーが給油ボタンを押せば満タン法でリッター何キロか判断でき、燃費や給与の計算に一役買っている」。
ドライバーの現在地は、10秒ごとに更新。「荷主から『あと何分で着くか』などと問い合わせがあった場合も、運行管理者がドライバーの現在地から指定の場所までの到着予定時刻を案内できる」 。
「マニュアルがなくても触ればわかる、デザイン性にこだわった」という。「運転中の車両はハンドルのアイコンが動くなど、一目でわかり『見やすい』と評判」と語る。
安全運転機能は、ランキング形式での表示も可能。「ドライバー同士、自身の運転を振り返りながら、お互い高め合える」という。「ユーザーからは、実際に事故が減ったとの報告もある。表彰制度に活用したり、主婦ドライバーが多く活躍する宅配会社では、優秀者にお米をプレゼントするなど、楽しみながら安全運転につながっている」。
初期費用(デジタコ本体価格)は、1台あたり9万5000円(税別)。月額費用は同2800円(同)。取り付け工事費は不要で、機器故障時に最長2週間、代替機を無償提供する保守サービス込み。
他にも、iPhoneがドライブレコーダーとカーナビになる「ドラナビ」や、トラックに簡単に設置できる簡易的なデジタコ・運行管理機能「アダプタ」のラインアップを用意。いずれも、月額2800円のみで、初期費用などは不要。「KITARO」と連携でき、デジタコと混在での管理も可能だ。「例えば、ハイエースはアダプターで、4トン車以上は『GFIT』で、というように、豊富なバリエーションを提案できる」と胸を張る。
「エコドライブを心がければ、事故を減らせるだけでなく、環境にも優しい」と語る久保田氏。松本氏は、「将来的には、ペーパーレスや車両予約機能など、より便利に進化させたい」と青写真を描く。
◎関連リンク→ KITARO
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