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製品・IT
大日本印刷 物流機材の位置把握 構内作業の効率化実現
2019年2月6日
荷主企業をはじめとした企業の大型物流施設では、様々な物流機材が活用されており、ベテランもビギナーも等しく、その恩恵を受けている。しかし、機材の出番は多く、機材を探す時間が発生したために必要以上に作業時間を取られることも珍しくない。今回は、こうした構内物流の効率化を実現した製品について大日本印刷(北島義斉社長、東京都新宿区)に話を聞いた。
同社で提供しているのは「DNPソーラービーコン蓄電モデル」。過去に提供していたモデルを改良し、より利便性を高めたモデルとしてリリースしている位置把握用の製品だ。専用の小型受信機(写真左)でビーコン(同右)の発信をキャッチし、ビーコンの位置・移動履歴を逐次把握できる。
同社のICT事業開発本部技術開発第1ユニットの森健広氏は「Bluetoothを採用したビーコンなので、RFIDのように専用のハンディターミナルを必要とせず、スマートホンやタブレットでも確認できるのも強み」とし、併せて「充電サイクルに優れる蓄電式のソーラービーコンとしたことで、屋内外を問わずの使用はもちろん、夜間・曇りといった天候の影響が少なく、よりメンテナンスの頻度は低下した」としている。
同ビーコンは20から30m間隔での検知が可能だが、信号発信の頻度を増やし、より精度を高めることも可能。同ユニットの小原剛グループリーダーは「繁忙期をはじめ、物流拠点においては、必要な機器の場所が不鮮明なケースが多い。しかし、あらかじめビーコンを付けて場所を特定できるようにしておけば、現場に詳しくない新入社員・その日限りのスタッフでも機材捜索のための時間に手間を取られることなく、本来の物流業務に向ける時間を増やすことができる」とし、さらに「データを蓄積すれば今後の環境改善にも役立てられるのでは」としている。
同ビーコンは、すでに国内の大型物流施設を中心に活用が検討されており、実際に導入したケースでは、施設内での機材の捜索として、数時間かかっていた探索時間を1時間以内に落とし込むことに成功している。
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