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製品・IT
ドリームメーカー 大型通行禁止データを収録したカーナビ
2019年12月27日
ドリームメーカー(茨城県つくば市)が開発・販売している9インチポータブルナビゲーションには、大型通行禁止データを収録した「トラックモード」を搭載している。
今年9月5日に起きた京浜急行線下りの快速特急電車と大型トラックが衝突した事故や12月からの「ながらスマホ」厳罰化に対し、据え置き型カーナビができることとは――。
DM事業部の酒井淳氏に話を聞いた。
「大型通行禁止データは、スマホアプリでは珍しくないが、据え置き型では当社くらいで、他社で対応しているメーカーは少ない」と同氏。同製品は、ゼンリンの2019年春版の地図データを使用。「今年3月までに開通した高速などの主要道路情報を収録している。最新版で安心」と語る。
画面は9インチの液晶で、静電式のタッチパネル仕様。「Androidを採用しているため、ルート検索のスピードも速い。地図の拡大・縮小などもスマホと同様に2本指で動かすピンチやスクロールで操作可能」と説明する。
同氏は、京急の事故についても触れ、「どのような状況か、正確には把握していないが」と前置きした上で、「当製品のような、大型通行禁止データを搭載したカーナビがあれば、事故は防げたかもしれない。我々の力不足を痛感した」と悔しさを滲ませる。
また、今年12月からはスマホなどのいわゆる「ながら運転」の厳罰化も控えている。これについて同氏は、「当社の据え置き型も、もちろん走行中の操作は危険だが、大きな画面でナビ音声も聞こえやすく、より需要が高まるのではないか」と分析。「位置情報も、準天頂衛星システム『みちびき』を採用しており、高い精度を誇る」と付け加える。
自身もドライバーの経歴を持つ酒井氏は、「以前は『道は覚えるのが基本』で、ナビをつけないトラックがほとんどだった」と語る。「人手不足が深刻な現在では、若手・新人ドライバーのためにも『ナビは必要なもの』という認識が広まっている」とし、「ドライバーの運転へのプレッシャーを緩和し、安全性と快適性を高めるお手伝いができたら」と熱く語った。
◎関連リンク→ ドリームメーカー株式会社
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