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製品・IT
菱和 高い防水性と耐震性、後方確認カメラシステム
2019年12月21日
「死角を視界に変える」をコンセプトに、菱和(大阪市福島区)が開発・販売を手がける後方確認カメラシステム「CAR VISION(カービジョン)」。水平画角約124度、垂直画角約94度の広角カメラで、左右だけでなく、上下方向もクリアに見渡せるワイドビューを実現させている。
東京営業所の所長代理を務める楠本昇平氏は、「縦列駐車時などに、他の車両や物陰に隠れた障害物も、サイドミラーで確認するよりも早く見つけられる。荷台の高さがあるトラックではバックの際に接触しやすい上部の標識など、サイドミラーでは把握できない部分にも対応できる」と語る。
同氏は、「取り付け車種や場所を選ばず、高い防水性と耐震性を誇る。高精細で明るいカラーモニターも特徴のひとつ」と説明する。月明かり程度の明るさである0.5ルクスの照度でも使用できる高感度CMOSセンサーを搭載。「地下駐車場のような薄暗い場所でも鮮明に映像を映し出す」と胸を張る。
ボディーはアルミダイキャスト製の堅牢構造。「トラックの振動にも強い優れた耐振性に加え、耐塩害コーティングや防水構造を採用している。密閉性も高く、高圧洗浄や豪雨もシャットアウトする」という。
最大4台のカメラが接続でき、車両後方はもちろん、側面や庫内など、様々な箇所に取り付けられる同製品。「複数のカメラを設置している場合、手元のスイッチで画面を切り替えられるが、例えば、左ウインカーを出すと左側面のカメラに自動で切り替えるなどの設定も可能」と解説する。
「庫内にもカメラを設置できるため、馬運車などに活用されるケースも多い」という。トラックだけでなく、小型バンやフォークなどにも取り付けでき、「フォークの場合、位置を確認しながら安全に荷物の積み下ろし作業ができる」と語る。
また、同製品と併せて使用できる「トラックソナーシステム」は、障害物などを超音波センサーで察知し、音とともにカービジョンモニターに障害物までの距離を表示する。「センサーは後方左右と左側面の3つ。障害物を検知すると、カービジョンの画面にもそれぞれ右上や左上など、対応した場所に距離が表示され、わかりやすい」と話す。
「カービジョンとソナーシステムは問い合わせを多数いただいている」と語る楠本所長代理。「新人ドライバーにも、安心してトラックを運転いただけることが評価されている」と分析する。「これらの製品を通じて、ドライバーを守るお手伝いをしていきたい」と熱く語った。
◎関連リンク→ 株式会社菱和
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