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    i2テクノロジーズ・ジャパン 山下和代ディレクター インタビュー

    2006年11月24日

     
     
     

     「日本ではまだまだ」。
     i2テクノロジーズ・ジャパンのソリューションマーケティングディレクター・山下和代氏は、SCMの普及状況についてこう語る。
     同社はこのほど、物流・ロジスティクスの戦略策定から実行部門までを統合するソフトウェア「Transportation and Distribution Management suit(TDM)」を発売。同製品の普及を通じて、市場のグローバル化に立ち向かう日本企業をサポートする構えだ。
     山下氏は、日本に流通するTMSやWMSといった「実行系」のソリューションについて「高いレベルにある」と評価。しかし今後、日本企業がグローバル戦略を展開していくには、「計画系」との連動を図った上での「全体最適化」を促すSCMソリューションこそが重要だと説く。
     同社のTDMを導入することで、輸配送手段はもちろん、倉庫や工場、営業拠点の立地についても最適な条件を割り出すことが可能になるという。また、「事業計画と、実際のオペレーションデータとをリアルタイムでリンクさせることができる」とも。
     「現在の日本企業では、計画を行う経営部門と、実行する物流部門との間に大きな乖離が見られる」と指摘した上で、「TDMがサプライチェーン全体を最適化することで、この溝が埋まる」とソリューションの有効性をアピールする。
     しかし、導入にあたっては物流部門だけでなく、組織全体の改革が必要不可欠で、「まずは、トップの意識改革が必要」とし、「地道な普及活動に取り組んでいる」という。
     同社の日本進出は10年前だが、日本でもようやくSCMの概念が定着してきたとされる。このほど、国産WMS大手のフレームワークスとの提携が決まった。その狙いについて「フレームワークスが持つ日本でのノウハウと製品、そしてi2が持つグローバルな成功事例を武器に、国内企業へアプローチしていきたい」と語る。
     欧米に続き韓国でも、大手メーカーを中心にSCMの導入が始まっている。「日本企業に負けて欲しくない」からこそ、「今後もソリューションの普及に励んでいく」と意気込みを見せる。
    ◎関連リンク→i2テクノロジーズ・ジャパン

     
     
     
     
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