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製品・IT
「パワーバッテリーHEVA(ヘヴァ)」に熱いまなざし
2007年1月31日
「小型で軽量、なおかつ大容量」のバッテリーに今、熱いまなざしが注がれている。リチウムイオン電池の技術開発メーカーで知られるエナックス(東京都文京区)の「パワーバッテリーHEVA(ヘヴァ)」は、物流の現場業務を強力にサポートする製品だ。
同製品は外付けタイプのバッテリーで、ACアダプタさえあればどんな機器にも接続可能。主にノートパソコンなどに使われ、現在は、電子カルテ化の進む医療業界からのニーズが最も多いという。
同社バッテリー営業グループの渡辺崇氏は、「一般的にリチウムイオン電池は小型・軽量である反面、パワー不足といった印象を持たれる傾向があった」とし、同製品について「4年程前に発売したが、最初は売れなかった」と当時を振り返る。しかし、改良を重ねて大容量のパワーを実現すると、「医療業界を中心に、徐々にクチコミで広がっていった」。
物流の現場では、「ピッキングカート上のノートパソコンに用いるケースが多い」という。同氏は「パソコン内蔵のバッテリーだと、2時間程度しか持たない。
一方、鉛バッテリーはカートに搭載するには重い」とし、「『HEVA』はわずか2.9kgと軽量ながら、平均して8時間程度の稼働を可能にする」と説明。同製品を用いることで、作業中のバッテリー切れの問題が解消され、こまめに充電をする必要もなくなるという。
なお、作業環境で多少異なるものの、平均耐用年数は2〜3年。消耗品と思われがちなバッテリーだが「中身の電池だけを取り替えることができる」ため、ランニングコストも押さえられる。「今後は、物流業界へのさらなる浸透を目指す」と同氏。
リチウムイオンバッテリーは、環境面での貢献度も高い。同氏は「RoHS指令(EUが施行した電気・電子機器に関する特定有害物質の使用規制)で鉛が有害物質として指定され、産業界では『鉛フリー』化が進んでいる」と説明。
「鉛バッテリーに代わるものとして、リチウムイオンバッテリーは大きな可能性を秘めている」と強調する。また、将来的には「倉庫内を走るフォークリフトやカートに利用していただければ、排気ガスの抑制にもつながる」といったアイデアも。
なお、一度聞いたら忘れられない、少し変わった製品名は「社長の出身地、青森の方言『へば』(じゃあね、それでは)から来ている」とのこと。
オンライン販売価格は1台7万3500円(税込)。
詳しくは同社HP、http://www.enax.jp/
(07/1/31) -
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