-
製品・IT
インクリメントP 地図ソフト『マップファンプランナー2』
2007年4月2日
インクリメントP(東京都目黒区)の地図ソフト『MapFanPLANNER(マップファンプランナー)2』には、運送業界待望の「ETC割引料金計算表示機能」が搭載されている。
同社は今後、運送業界へのさらなる普及を視野に入れている。
同製品は一般向けとして、家電量販店の店頭やオンライン上で販売されている。
すべての『クルマユーザー』が製品のターゲットだが、第二事業本部の宮沢貴之氏(写真右)によると、「営業用の車両でお使いいただくケースが多い」という。
待望の「ETC割引料金計算表示機能」は、昨年発売になった『マップファンプランナー2』から追加された「地図ソフト業界初」(同氏)の機能。
出発時刻やインターチェンジ通過時刻などをもとに、割引料金を自動計算する。
通常料金と並べて表示されるため、どれだけ安くなるのかも瞬時に分かる仕組み。
いまのところ中型車までの対応で、「大型車に関しては、ひとまず中型車で検索し、割引率などを判断材料として使っていただきたい」(同事業本部の渡辺寛志氏、同左)としているが、「今後は、大型車へのサービス提供も検討していく」という。
製品の特徴について宮沢氏は、「画面上での地図の見やすさに気を配り、アイコンも分かりやすいものにするなど、使い勝手にこだわった」と説明。
特に力を入れているのが「方面看板や車線情報の表示」だという。
従来のカーナビや地図ソフトでは「画面上の表示と、現地での見え方に差がある場合も多い」ため、同社では「必ず1か所ごとに足を運んで確認し、現地とのギャップが生まれないようにしている」とのこだわりを見せている。
また、一度検索した住所は登録しておくことができ、緯度経度を自動的に計算する機能も。
「発地・着地の登録で、配送ルートを簡単に設定できる。顧客管理ツールにも使える」(宮沢氏)と、活用法はさまざまだ。
ルートシミュレーション機能では、1回の検索で3パターンのルートを表示。
「その中から条件に合った最適なルートを選択することで、輸配送効率を高めることができる」とし、さらに「ドライブマップを印刷しておけば、配送時に迷うことなく、ムダな運転時間を減らすことができる」(同)。
オンライン上で、リアルタイムの渋滞情報の確認も可能。
また、過去の登録履歴や道路状況をさかのぼって検索することもできる。
渡辺氏は「年末年始やお盆などは、前の年の渋滞情報を参照すれば、混雑状況を前もって把握することができる」とし、「私自身、帰省や旅行の際に使っているが、前年の情報から大きく外れることはなく、所用時間などが予測できて便利」と話す。
また、オプション機能として、これらの情報を携帯電話に送信できるサービスも用意しているという。
オンライン販売のダウンロードソフトは、1ライセンスにつき年間で4,980円。
渡辺氏は「効率的な配送を行うことで経費削減につながる上、ETC割引の有効活用などに役立てていただければ、年間料金以上の効果は必ず出せるはず」とアピールする。
なお現在、1か月500円の「体験版」をオンライン上で提供中。
詳細はURL、http://www.mapfan.com/mfp/500yen/index.html
◇
システム開発キット『MapDK』も
同社では、一般向け製品の『MapFanPLANNER』だけでなく、地図アプリケーションを使ったシステム開発用に『MapDK5』も提供している。
第二事業本部の田島龍太郎氏(写真中央)は、「システムに使うための開発キット、分かりやすく言えば『材料』。
主に、トラックやタクシーの動態管理システム、配車計画システムなどに多く使われている」とし、「地理的なマーケティングに活用する企業も」と、その守備範囲の広さを説明する。
同製品には「道路ネットワーク図」、カーナビと同等の「ルート探索用データ」、住所や郵便番号などによる「検索データ」が収録され、これらのデータを使った地図描画や住所検索・経路探索機能も搭載している。
同氏は、「地図を使ったシステム製品を開発するベンダー様や、自社オリジナルのシステムを作ろうとされている物流会社様に、ぜひお使いいただきたい」と話す。 -
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ